千葉卓朗

千葉卓朗：フェンシング界と地域社会に貢献した生涯

千葉卓朗（ちば たくろう）は、1934年3月8日に生まれ、2011年5月31日に77歳で生涯を閉じた、日本のフェンシング選手、指導者、そして政治家です。宮城県本吉郡本吉町（現在の気仙沼市）の出身で、4期16年にわたり本吉町長を務めました。

生い立ちとフェンシングとの出会い

千葉氏は、味噌醤油醸造で知られるカネセン徳田屋を実家として育ちました。宮城県仙台第一高等学校に進学後、フェンシング部を創設。明治大学に進学後もフェンシングを続け、全日本選手権ではエペで3位、フルーレで5位入賞を果たしました。

指導者としての輝かしい実績

1955年、千葉氏は宮城県鼎が浦高等学校フェンシング班のコーチに就任。顧問と共にフェンシング同好会を発足させ、鼎が浦高校を宮城県高校総体で団体・個人優勝、さらにはインターハイ団体優勝、1958年にはインターハイ4連覇という輝かしい成績に導きました。教え子の中には、1964年東京オリンピックに出場した大和田智子選手がいます。1958年には、全日本フェンシング選手権大会個人フルーレで優勝を果たしました。

政治家としての地域貢献

1979年、千葉氏は本吉町長に就任し、4期16年の間、町政を担いました。町内全行政区での自治会組織である「振興会」の組織化を推進し、地域社会の活性化に尽力しました。1990年の宮城インターハイ（フェンシング競技を本吉町で開催）、2001年新世紀みやぎ国体等の開催にも尽力しました。また、日本フェンシング協会理事長、宮城県フェンシング協会会長を歴任するなど、フェンシング界の発展にも大きく貢献しました。

その他の功績と追悼

千葉氏のフェンシング普及・発展への貢献を記念し、2015年には「千葉卓朗杯ジュニア フェンシング大会」が創設されました。この大会は、千葉氏が提唱した「ジュニア世代の育成」を目的に、県協会や仙台一高フェンシングOB会の仙台一剣会が主催しています。

2011年5月31日、千葉卓朗氏は心筋梗塞のため逝去されました。77歳でした。

主な成績

選手として

1955年：全日本フェンシング選手権大会 エペ3位、フルーレ5位
1958年：全日本フェンシング選手権大会 フルーレ優勝
1959年：東京国民体育大会一般男子フルーレ優勝

指導歴

宮城県高校総体（出典参照）
インターハイ（出典参照）

外部リンク

本吉町名誉町民
* Number web～五輪剣士を育てた街

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