大和青垣国定公園

大和青垣国定公園

大和青垣国定公園は、奈良盆地の東側に位置する丘陵地帯を中心とした国定公園です。1970年12月28日に、愛知高原国定公園、揖斐関ヶ原養老国定公園、室生赤目青山国定公園と同時に指定されました。公園の全域が奈良県内にあり、その面積は5,742ヘクタールに及びます。内訳としては、奈良市が2,742ヘクタール、天理市が1,647ヘクタール、桜井市が1,390ヘクタールを占めています。

歴史と文化が息づく場所

この地域は、古くから「山辺の道」として知られる街道や「柳生街道」が結ぶ場所であり、「青垣山」と呼ばれていました。そのため、公園名に「大和青垣」の名が冠されています。公園内には、大神神社、石上神宮、長谷寺、長岳寺、白毫寺といった著名な寺社や古墳が数多く存在します。これらの文化財は、公園の景観に深みを与え、他の国定公園とは異なる独特の雰囲気を醸し出しています。自然景観だけでなく、文化的景観も重視されている点が、この公園の大きな特徴です。

主な文化財

公園内には、以下のような重要な文化財が点在しています。

大神神社（おおみわじんじゃ）: 日本最古の神社の一つで、三輪山をご神体とする古代からの信仰を伝える神社です。
石上神宮（いそのかみじんぐう）: 古代豪族物部氏の氏神を祀る神社で、武具や祭祀具が数多く伝わっています。
長谷寺（はせでら）: 西国三十三所観音霊場の第八番札所で、美しい回廊や四季折々の花が有名です。
白毫寺（びゃくごうじ）: 奈良時代に創建された古刹で、五重塔や庭園が美しい寺院です。
長岳寺（ちょうがくじ）: 真言宗の寺院で、境内には美しい庭園や多宝塔があります。
圓照寺（えんしょうじ）: 後水尾天皇の皇女が開基した尼寺で、美しい庭園と静寂な雰囲気が魅力です。
円成寺（えんじょうじ）: 平安時代に創建された古刹で、多宝塔や庭園が美しい寺院です。
弘仁寺（こうにんじ）: 空海（弘法大師）が創建したと伝えられる古刹です。

天皇陵

公園内には、以下の天皇陵も存在します。

景行天皇陵: 古事記や日本書紀に登場する第12代天皇の陵墓です。
崇神天皇陵: 古事記や日本書紀に登場する第10代天皇の陵墓です。

その他の史跡

* 磯城瑞籬宮（しきのみずかきのみや）: 古代の宮跡とされ、歴史的に重要な場所です。

まとめ

大和青垣国定公園は、自然と文化が調和した美しい場所です。古くからの歴史と文化に触れながら、豊かな自然を満喫できるでしょう。奈良を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

外部リンク

大和青垣国定公園/奈良県公式ホームページ

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