大垣市赤坂港会館

大垣市赤坂港会館について

大垣市赤坂港会館は、岐阜県大垣市赤坂町に位置し、地域の歴史や文化を深く理解するための博物館です。この施設は、特に明治から大正にかけて栄えた赤坂港に関する遺物や資料が中心の展示を行っており、訪れる人々にその歴史的背景を伝えています。また、中山道赤坂宿や金生山から採取された大理石や石灰石に関する情報も得ることができます。

概要

赤坂港会館は1992年11月3日に開館し、特に赤坂港に関する資料の収集と展示を目的としています。会館の建物自体は、木造の2階建てで、擬洋風のデザインを採用しており、建築面積は59.97㎡、延床面積は98.52㎡です。この建物の外観は、以前岐阜県警察第2区出張所として使用されていた構造物の復元であり、1885年に開設されたものの、1932年に赤坂町に払い下げられ、その後金生山の山麓に移築され増築されています。最終的には1976年まで赤坂商工会の事務所として利用され、その後は金生山化石館として機能していました。

当博物館は、赤坂港が位置していた場所に建てられており、杭瀬川の川湊としての歴史を展示しています。もともと赤坂港は、杭瀬川を通じて揖斐川経由で名古屋へと舟運が行われていた重要な拠点でしたが、1919年に美濃赤坂支線が開通し、1938年には杭瀬川水門が完成することでその役割は減少し、最終的には1950年の改修工事により現在の水路へと変化しました。

管理と利用

赤坂港会館は、2006年から指定管理者制度を採用し、公益財団法人である大垣市文化事業団が管理・運営を行っていましたが、2019年には大垣市が直接運営を再開しました。入館は無料で、平日及び年末年始（12月29日から1月3日まで）は休館となるため、訪問の際には注意が必要です。

主な展示内容

この博物館には、赤坂港に関連する多様な資料が展示されています。代表的な展示には以下のものがあります：

• - 赤坂港の歴史や利用状況
• - 中山道赤坂宿の情報
• - 金生山の大理石や石灰石についての展示
• - 過去と現在の赤坂の様子の比較
• - 金生山に関する化石や旧金生山化石館に関する情報

これらの展示は、地域の自然資源や歴史的な背景を学ぶ絶好の機会となっています。

アクセスと周辺施設

赤坂港会館は、岐阜県大垣市赤坂町2939番地に位置しており、JR東海道本線の美濃赤坂駅から徒歩約8分の距離です。また、名阪近鉄バスでもアクセス可能で、「赤坂港跡」バス停からはすぐの場所にあります。周辺には、赤坂町東町公民館や大垣市立の赤坂小学校、中学校といった教育機関もあり、地域の文化スポットとしての役割も果たしています。

このように、大垣市赤坂港会館は歴史的な展示物を通じて地域の文化を学ぶことができる貴重な博物館です。

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