大場豊千

大場豊千（おおば とよかず）

大場豊千氏は、1977年7月12日に大阪府大阪市で生まれました。元プロ野球選手であり、引退後は長らく読売ジャイアンツの球団スタッフとしてチームを支えています。なお、父である大場隆広氏もかつて中日ドラゴンズで投手として活躍したプロ野球選手でした。

プロ野球選手としての歩み

大阪府の強豪校である上宮高校に進学し、野球部に所属しました。高校時代には、後にプロに進む的場直樹氏とバッテリーを組み、また三木肇氏も同期として共に汗を流しました。高校での活躍が評価され、1995年度のプロ野球ドラフト会議において、読売ジャイアンツから4位指名を受け入団しました。

プロ入り当初は投手として期待されており、入団2年目の1996年オフには、若手育成の一環としてハワイ・ウィンターリーグへ派遣されるなど、球団からの期待がうかがえました。しかし、プロの舞台で投手として定着するには至らず、1999年には打者としての可能性を追求するため、外野手へのコンバートを決断しました。

ポジションを変えて再起を目指しましたが、残念ながら一軍公式戦に出場する機会は訪れませんでした。プロの世界での厳しい競争の中、2001年シーズン終了後に球団から戦力外通告を受け、惜しまれつつ現役を引退することとなりました。プロ野球選手として所属した期間は、1996年から2001年までの6年間で、背番号は一貫して「63」を付けていました。

現役引退後の貢献

選手としてのキャリアを終えた後も、大場氏は野球界、特に読売ジャイアンツとの関わりを持ち続けました。現役引退後はまずスコアラーとしてチームに貢献。その後は球団運営の裏方として、様々な重要な役職を歴任することになります。

2004年からは二軍のサブマネジャーとして若い選手のサポートに携わり、2007年には二軍マネジャーへと昇格しました。さらに2008年には二軍マネジャーと兼任する形で副寮長を務めることになり、選手の生活面も支える立場となりました。翌2009年からは副寮長に専任となり、約2年間選手の育成環境を整備する役割を担いました。

2010年からは再び二軍マネジャーの職に就き、チームの円滑な運営に尽力しました。2015年には活動の場を一軍に移し、一軍サブマネージャーとしてトップチームを支え、2016年には一軍マネージャーへと昇格しました。その後、2019年からは再び二軍マネージャーとして若手育成の現場に戻り、2022年からは再び一軍マネージャーを務めるなど、その経験と手腕を買われ、チーム状況に応じて様々な立場で貢献し続けています。

選手としては一軍の舞台に立つことは叶いませんでしたが、引退後は球団の組織運営において、選手育成からトップチームのサポートまで、多岐にわたる要職を歴任しており、読売ジャイアンツにとって欠かせない存在として、その豊富な経験を活かしています。

もう一度検索