大塚ターフテック

大塚ターフテック株式会社は、かつて大阪府岸和田市に本社を置いていた人工芝の専門メーカーです。大塚グループの一員として、その傘下の大塚化学グループに属していました。

歴史

同社のルーツは1972年にまで遡ります。大塚家具工業が、大塚ポリケミカルと合併し、岸和田市の工場にて人工芝やカーペットの製造販売を開始したのが始まりです。その後、1984年に大塚家具工業は大塚化学薬品（現在の大塚化学）と合併し、その中で家具事業部（「らくらくタンス」で知られる）が設立されました。この時、人工芝事業も拡充されました。

2002年には、大塚化学が持株会社化し、大塚化学ホールディングスとなりました（その後2009年に事業会社化し、大塚化学に社名復帰）。この過程で、大塚化学の完全出資による新会社、大塚家具製造販売が設立され、人工芝部門は「人工芝生部」として運営されることになりました。さらに2007年、大塚家具製造販売から完全出資により分社化し、大塚ターフテック株式会社が正式に設立されました。

大塚ターフテックは、長年にわたり様々な人工芝製品を開発・提供してきましたが、2023年12月25日をもって清算結了し、会社登記を閉鎖して消滅しました。

製品と実績

同社は、多様なニーズに対応するため、様々な種類の人工芝を製造していました。

グランドターフ（ショートパイル人工芝）：札幌ドーム、ナゴヤドーム、福岡ドームといった著名なドーム球場に採用された実績があります。
スーパーターフ（ロングパイル人工芝）：大学や高校のグラウンドで広く採用されており、耐久性と機能性が評価されています。
スティングレイ（ショートパイル人工芝）：日本テニス協会推薦、日本ソフトテニス連盟公認の製品であり、テニスコートやフットサルコートでの使用実績が多数あります。
スティングレイマルチ/スーパーターフ：主に屋内体育館でのイベント時における仮設用として利用されていました。

これらの製品は、スポーツ競技のパフォーマンス向上だけでなく、安全性にも配慮した設計がなされていました。

関連リンク

大塚ターフテック (このリンクは、会社清算に伴い現在は利用できません。)

大塚ターフテックは、日本の人工芝業界において、その技術力と実績で重要な役割を果たしてきましたが、会社としての歴史は2023年末で幕を閉じました。

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