大塚守康

大塚守康（おおつか もりやす）氏は、1942年に東京都江東区で生まれた日本のランドスケープアーキテクトです。1965年に千葉大学園芸学部の旧造園学科を卒業後、近代造園研究所に入所し、造園の道を歩み始めました。

長年にわたりランドスケープ分野の発展に貢献し、業界団体において重要な役職を歴任しています。具体的には、ランドスケープコンサルタンツ協会の会長、国際造園家連盟（IFLA）の日本支部会長を務めるなど、国内外でリーダーシップを発揮しました。現在は株式会社ヘッズの代表取締役会長を務めています。

実務家としての活動に加え、後進の育成にも力を注ぎました。大阪芸術大学や立命館大学で非常勤講師として教鞭をとり、その知識と経験を学生たちに伝えました。

その多岐にわたる功績は高く評価されており、数々の栄誉ある賞を受けています。主な受賞歴としては、日本造園学会賞、建設大臣表彰、そして功績を認められた個人に贈られる黄綬褒章があります。また、第19回日本公園緑地協会佐藤国際交流賞なども受賞しており、幅広い分野での貢献が認められています。

専門分野に関する著作も発表しており、その知識や実務経験は書籍を通じて広く共有されています。代表的なものには、造園実務の基礎知識を網羅した『造園実務必携』（2018年、朝倉書店）や、都市環境デザインの仕事に関する共著『都市環境デザインの仕事』（鳴海邦碩＋都市環境デザイン会議関西ブロック編、2001年、学芸出版会）などがあり、これらは専門家にとって重要な参考文献となっています。

大塚氏は、日本のランドスケープアーキテクチャーの発展に寄与した第一人者の一人として、その業績は広く知られています。

もう一度検索