大学設置基準

大学設置基準とは

大学設置基準（英語名称：University Establishment Standards）は、学校[[教育法]]に基づき、大学（専門職大学及び短期大学を除く）を設置する際に満たすべき最低限の基準を定めた文部科学省の省令です。この基準は、大学の教育研究活動の質を保証し、学生が質の高い教育を受けられるようにするために設けられています。

基準の構成

大学設置基準は、以下の章で構成されています。

第一章：総則
基準の目的や適用範囲など、基本的な事項を定めています。
第二章：教育研究上の基本組織
学部、学科、研究科などの組織構造に関する基準を定めています。
第三章：教員組織
教授、准教授、講師などの教員の配置や役割に関する基準を定めています。
第四章：教員の資格
教員として必要な学歴や研究業績に関する基準を定めています。
第五章：収容定員
学生の受け入れ人数に関する基準を定めています。
第六章：教育課程
授業科目、単位数、教育内容など、カリキュラムに関する基準を定めています。
第七章：卒業の要件等
卒業に必要な単位数や試験に関する基準を定めています。
第八章：校地、校舎等の施設及び設備等
教室、図書館、研究室などの施設や設備に関する基準を定めています。
第九章：事務組織等
大学の運営に必要な事務組織や職員に関する基準を定めています。
第十章：雑則
その他の事項について定めています。
附則
基準の施行に関する事項を定めています。

大学設置基準の重要性

大学設置基準は、大学の質を保証する上で非常に重要な役割を果たしています。この基準があることで、各大学は一定水準以上の教育研究活動を行うことが求められ、学生は質の高い教育を受けることができるようになります。また、大学設置基準は、大学の国際的な競争力を高めるためにも不可欠な要素となっています。

関連事項

大学設置基準の大綱化：大学の多様性を尊重し、より柔軟な大学運営を可能にするため、設置基準が簡素化される動きがあります。
大学院：大学院は、大学における研究活動をより高度に行うための教育機関です。
大学院設置基準：大学院を設置するための基準です。
専門職大学設置基準：専門職大学を設置するための基準です。
短期大学設置基準：短期大学を設置するための基準です。
大学通信教育設置基準：通信制の大学を設置するための基準です。

大学設置基準は、大学の設立、運営、教育の質を維持する上で欠かせない重要な基準です。この基準を理解することで、大学教育の仕組みや質についてより深く理解することができます。

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