大学院設置基準

大学院設置基準について

大学院設置基準（だいがくいんせっちきじゅん）は日本の大学院が設立される際に必要とされる最低の基準を示した重要な省令です。この基準は、学校教育法（昭和22年法律第26号）に基づいており、その主要な条項は第3条、第8条および第142条に記載されています。文部省（現在は文部科学省）によって発表され、大学院の設立や運営における指針となっています。また、専門職大学院については、一般的な大学院設置基準に加え、専門職大学院設置基準が適用されます。

基準の構成

大学院設置基準は、以下のように複数の章に分かれて構成されています。これにより、各章で具体的な要件や規定が示されています。

第一章 総則

• - 第1条から第4条においては、大学院設置の基本的な考え方や目的が説明されています。

第二章 教育研究上の基本組織

• - 第5条から第7条の3では、教育および研究を行うための組織体制について規定されています。これにより大学院が効率的に機能するための基盤が設定されます。

第三章 教員組織

• - 第8条から第9条の2では、教員の配置や責任について詳述されているため、教育の質を保つための重要な要素となっています。

第四章 収容定員

• - 第10条では大学院の収容定員に関する規定があり、学生の受け入れキャパシティについて明示されています。

第五章 教育方法等

• - 第11条から第15条では、教育方針や教育方法、評価の基準など、学びの質を向上させるための具体的な指針が示されています。

第六章 課程の修了要件等

• - 第16条から第18条では、学生が大学院を修了するために満たすべき要件や課程の内容について詳しく述べられています。

第七章 施設及び設備等

• - 第19条から第22条の3では、教育及び研究に必要な施設や設備についての基準が定められています。学びの環境が整備されることは、教育の質向上に寄与します。

第八章 独立大学院

• - 第23条及び第24条では、独立した大学院の設置についての特例が設けられています。

第九章 通信教育を行う課程を置く大学院

• - 第25条から第30条にかけては、通信教育を提供する大学院に関する規定が含まれています。異なる学習スタイルにも対応できるよう配慮されています。

第十章 雑則

• - 第31条から第33条では、その他の雑則といった一般的な規定が述べられています。

附則および関連項目

この基準には附則があり、関連する他の基準として大学設置基準や専門職大学院設置基準、短期大学通信教育設置基準が挙げられます。

大学院設置基準は、教員や学生、さらには社会全体にとっても重要な役割を果たし、高等教育の質の向上に寄与するためにある重要な規範です。この基準に基づき、各大学院は自らの教育課程や研究の在り方を確保し、改善し続けることが求められます。

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