大宮スケートセンター

大宮スケートセンターは、1964年10月1日に開館し、1996年に閉館するまで、埼玉県大宮市（現在のさいたま市大宮区）大成町に位置していました。大和製氷冷蔵会社が、自社製の製氷用冷凍機を活用し、会社に隣接する形で建設したのが始まりです。

スケート場としての営業は、例年10月から3月頃にかけて行われ、冬の時期には多くのスケート愛好家で賑わいました。また、夏期にはプールとして開放され、地域住民のレクリエーションの場として親しまれていました。

しかし、大宮スケートセンターは、単なるスケート場やプールという枠に留まらず、様々なイベントが開催される多目的施設としての側面も持っていました。特に、プロレスを始めとする格闘技の興行が数多く開催され、熱狂的なファンが集まる会場としても知られていました。

以下に、大宮スケートセンターで開催された主なイベントをいくつか紹介します。

1978年7月15日：テリー・ファンク vs アブドーラ・ザ・ブッチャー。両者の激しい遺恨がぶつかり合う注目の対決は、残念ながら無効試合という結果に終わりました。
1978年8月13日：具志堅用高 vs 金莫童。世界チャンピオンである具志堅用高選手が出場したノンタイトル戦は、大きな盛り上がりを見せました。
1984年4月11日：UWF旗揚げ戦。新たなプロレスの潮流を巻き起こしたUWFの記念すべき旗揚げ戦が、大宮スケートセンターで開催されました。
1990年9月1日：アジャコング vs ブル中野。獄門党を離脱したアジャコング選手にとって初のブル中野選手との一騎打ちとなる金網デスマッチは、多くの観客を魅了しました。
* 1996年10月5日：無我による関東初進出興行。無我ワールド・プロレスリングが関東地区に初めて進出した際の興行が、大宮スケートセンターで行われました。

このように、大宮スケートセンターは、スケート場、プールとしての機能に加え、プロレスなどの格闘技イベントを通じて、地域の人々に娯楽と興奮を提供し、思い出を育む場として、その役割を果たしました。閉館後も、その存在は多くの人々の記憶に刻まれています。

もう一度検索