大宮神社 (伊豆市)

大宮神社（おおみやじんじゃ）

静岡県伊豆市上白岩に鎮座する大宮神社は、白岩地区の氏神として、地域の人々に深く信仰されてきました。この神社は、旧下大見村、現在の白岩地区の中心的な存在として、古くからこの地の歴史を見守り続けています。

歴史

大宮神社の歴史は非常に古く、数多くの古い棟札が保存されています。その中でも最も古いものは、鎌倉時代の弘安3年（1280年）にまで遡ることができ、この神社が長い歴史を持っていることを物語っています。神社の周辺には縄文時代の上白岩遺跡が存在し、また、「元村」という地名が残っていることから、この神社が近隣地域で最も早く創建された神社の一つであると考えられています。

江戸時代以前は、「白岩大朝神社（しらいわおおあさじんじゃ）」と呼ばれていました。また、式内社である「大朝神社」の論社の一つとして、沼津市下香貫の大朝神社と共に名前が挙げられることもあります。この地域には他にも、式内社「杉桙別命神社」の論社である来宮神社が近隣の八幡地区に存在しており、この地域が古くから信仰の厚い場所であったことが伺えます。

祭神

大宮神社の祭神は、大己貴命（おおなむちのみこと）、別名大国主神（おおくにぬしのかみ）です。

境内社

境内には、以下の多くの境内社が祀られています。

来宮神社（きのみやじんじゃ）
八幡神社（はちまんじんじゃ）
山神社（やまじんじゃ）
熊野神社（くまのじんじゃ）
姥神社（うばじんじゃ）
諏訪神社（すわじんじゃ）
水神社（すいじんじゃ）
金刀羅神社（ことひらじんじゃ）
* 稲荷神社（いなりじんじゃ）

文化財

社殿の周囲に広がる社叢は、市の天然記念物に指定されており、豊かな自然が今もなお守られています。この社叢は、神社が長い年月をかけて地域と共に歩んできた証であり、自然環境を大切にしてきた人々の思いを伝えています。

祭事

大宮神社では、毎年10月18日頃に例大祭が執り行われます。この祭りは、地域の住民にとって非常に大切な行事であり、多くの人々が集まり、神社の繁栄と地域の安寧を祈ります。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、東海バス（市自主運行委託）のバス停「上白岩」から北東へ徒歩約2分の場所に位置しています。

大宮神社は、長い歴史と豊かな自然に囲まれた、地域の人々の心の拠り所です。訪れる人々は、神聖な雰囲気の中で、静かに歴史を感じることができるでしょう。

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