大山カメリアカントリークラブ

大山カメリアカントリークラブ

富山県富山市の東福沢地区に位置する大山カメリアカントリークラブは、雄大な自然の中に展開するゴルフコースです。このゴルフ場は、複数の大手企業の出資によって設立された経緯を持ち、地域における重要な開発プロジェクトの一つとして計画・建設されました。

設立と環境評価

ゴルフ場開発の主体となったのは、インテック、清水建設、YKKといった企業が出資して設立された大山開発株式会社です。開発計画が進められる中で、特に注目されたのが環境への配慮です。ゴルフ場の建設に先立ち、大山開発は1991年6月5日に富山県に対して環境影響評価の準備書を提出しました。これは、富山県が1990年10月に北陸地方で初めて導入した環境影響評価要綱に基づく適用第1号案件となり、その後の開発における環境配慮のあり方を示す事例となりました。

準備書の提出を経て、ゴルフ場の建設は1992年4月に着工されました。総事業費は約120億円が投じられ、大規模な開発プロジェクトとして進行しました。

開場

建設工事を経て、大山カメリアカントリークラブは1995年10月1日に正式に開場しました。開場を祝う式典が同年10月4日に執り行われ、その後、10月25日からは一般利用客を迎えて本格的な営業が開始されました。

運営会社の変遷

開場当初、大山カメリアカントリークラブの運営は大山開発株式会社が行っていました。しかしながら、その後の経済情勢の変化や経営状況の悪化により、大山開発は厳しい経営状況に陥りました。結果として、同社は約101億円という多額の負債を抱えることとなり、事業の継続が困難となりました。

この状況を受け、大山開発は2012年12月19日付で富山地方裁判所から破産手続き開始決定を受けました。これにより、ゴルフ場の運営体制は転換期を迎えることになります。ゴルフ場の存続と営業継続を図るため、新たな事業体が運営を引き継ぐこととなりました。

2013年3月29日、市川ゴルフ興業株式会社が、大山カメリアカントリークラブの運営事業を引き継ぎました。これにより、ゴルフ場は新たな経営体制の下で営業を継続することが可能となり、今日に至ります。設立母体の破綻という困難を乗り越え、地域のゴルフ愛好家や来場者にサービスを提供し続けています。

アクセス

大山カメリアカントリークラブへのアクセス方法は、主に以下の通りです。

お車でお越しの場合：北陸自動車道の富山インターチェンジが最寄りのインターチェンジとなります。
鉄道でお越しの場合：JR富山駅からは、タクシーを利用するのが一般的です。所要時間は約40分程度を目安としてください。

豊かな自然の中でゴルフを楽しむことができるこのコースは、破綻からの再生を経て、現在も多くのゴルファーに利用されています。

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