大山号

大山号の歴史と運行情報

概要

大山号（だいせんごう）は、福岡県の福岡市および北九州市と、鳥取県の米子市、倉吉市、鳥取市を結ぶ夜行の高速バスです。このバスは1991年に運行を開始し、32年間にわたり多くの人々に利用されてきました。しかし、2023年1月8日に新型コロナウイルスの影響などにより路線が廃止されてしまいました。

このバスは、山陰地方と福岡を結ぶ数少ない交通手段の一つであり、特に出雲ドリーム博多号とともに重要な役割を果たしていました。運行開始当初から夜行便で1往復のみ運行され、全席が指定席で予約が必要でした。バスの愛称「大山」は、鳥取県にある中国地方の最高峰に由来しています。

歴史

大山号の運行は1991年の9月18日に、西日本鉄道、日本交通（鳥取県）、および日ノ丸自動車の共同によってスタートしました。1999年には西日本鉄道が運行から撤退し、その後も予約や発券、運行支援業務は続けられました。

2015年4月には、停車地に湖山および湖陵高校前が追加され、運行経路が米子自動車道から松江自動車道へ変更されました。運行を開始した当初の経路に対する改良や発展が見られましたが、2023年の1月、福岡発鳥取行きの便を最後に路線は廃止されました。

運行会社

大山号は日本交通（鳥取県）と日ノ丸自動車の2社によって運行されており、各社がそれぞれの営業所を持っています。福岡側の運行支援は、西日本鉄道愛宕浜自動車営業所が手掛け、米子や倉吉、鳥取側に関する電話予約は日本交通が担当していました。

運行経路と停車停留所

大山号の主な運行経路は次の通りです。福岡県の西鉄天神高速バスターミナル、博多バスターミナルから出発し、九州自動車道、関門橋を経由して、中国自動車道、山陽自動車道を通ります。

沿線の主要な停車停留所には、黒崎インター引野口、砂津、小倉駅前、そして鳥取県内の倉吉バスセンターなどがあります。福岡行きの便では、途中の壇之浦パーキングエリアで休憩をし、鳥取行きの便は宍道湖サービスエリアでの休憩が設けられていました。

車内設備

大山号の客室には3列独立シートが採用されていました。車内にはテレビ、ビデオ、ラジオが設置され、快適な乗車を提供していました。また、化粧室や飲物サービス、おしぼり、毛布、スリッパも用意されており、長時間の移動でも快適に過ごせる環境が整えられていました。

結論

大山号は、福岡と鳥取を結ぶ重要な交通手段であり、地域の人々にとって便利な存在でしたが、利用者の減少や新型コロナウイルスの影響でその歴史に幕を下ろしました。今では貴重な思い出として記憶に残ることでしょう。

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