出雲ドリーム博多号

出雲ドリーム博多号とは

出雲ドリーム博多号は、福岡県と島根県を結ぶ夜行高速バスです。この路線は、かつて「出雲路号」として運行されていましたが、2015年10月1日に現在の名称に変更されました。福岡側の主要都市（福岡市・北九州市）と、島根県東部の主要都市（雲南市・松江市・出雲市）をダイレクトに結び、ビジネスや観光に利用されています。

歴史

出雲路号は、1990年に西日本鉄道（西鉄）と一畑電気鉄道（現：一畑バス）の2社共同運行でスタートしました。1999年には西鉄が運行から撤退し、一畑バスの単独運行となりました。その後、2009年からはJRバス中国が運行に加わり、2社による共同運行となりました。2015年9月末には一畑バスが運行から撤退し、同年10月1日からJRバス中国単独で「出雲ドリーム博多号」として運行を開始しました。2016年3月からはJR九州バスが参入し、再び2社共同運行となっています。

出雲路号時代には、福岡と出雲・松江を結ぶ交通手段として山陰本線経由の特急や急行列車がありましたが、これらの列車は廃止され、現在では出雲ドリーム博多号が重要な交通手段となっています。また、2003年から2005年の間には昼行便も運行されていましたが、現在は夜行便のみとなっています。

運行会社

現在の運行会社は、JRバス中国（島根支店）とJR九州バス（博多支店）の2社です。かつて出雲路号を運行していた西鉄と一畑バスは、運行から撤退しました。JRバス中国は、運行開始当初からワンマン運行を行っています。出雲ドリーム博多号に移行してからは、乗務員交代は広島道久地PAで行われるようになりました。JR九州バスが運行に参入してからも、同様の体制が維持されています。

運行経路・停車停留所

出雲ドリーム博多号は、以下の経路で運行されています。

博多バスターミナル - 西鉄天神[[高速バスターミナル]] - （福岡高速2号線・1号線・4号線・九州自動車道・北九州高速4号線） - 小倉駅前（セントシティ前高速バス乗り場） - （北九州高速4号線・九州自動車道・関門橋・中国自動車道・山陽自動車道・広島自動車道・中国自動車道・松江自動車道） - 木次高速 - （山陰自動車道） - 宍道（高速道） - 玉造（高速道） - （国道9号） - 松江駅 - （山陰自動車道） - 斐川IC - （国道9号 - 国道184号） - 出雲市駅

福岡県内のみ、島根県内のみの利用はできません。途中、関門道 めかりPAや道の駅たたらば壱番地などで休憩があります。乗務員交代や車両点検のため、久地PAなどで長時間停車することがありますが、乗客は車外に出ることはできません。

歴史の詳細

1990年8月2日：西鉄と一畑電気鉄道により「出雲路号」として運行開始。
1999年5月31日：西鉄が撤退し、一畑電気鉄道の単独運行となる。
2000年4月1日：一畑電気鉄道から一畑バスへ移管。
2001年4月20日：松江駅 - 松江しんじ湖温泉駅間の運行を終了し、松江駅発着となる。
2003年8月1日：昼行便の運行を開始（夜行便と合わせて計2往復）。
2005年8月31日：昼行便を廃止。
2009年4月1日：中国JRバスが運行に参入。
2015年9月30日：一畑バスが運行から撤退、「出雲路号」としての運行を終了。
2015年10月1日：中国ジェイアールバス単独運行となり、「出雲ドリーム博多号」として運行開始。
2016年3月26日：JR九州バスが参入し、2社共同運行となる。
2023年7月1日：一部停車箇所を見直し、西鉄天神[[高速バスターミナル]]への乗り入れ再開。

車内設備

出雲ドリーム博多号の車内設備は以下の通りです。

3列独立シート
化粧室
毛布
座席コンセントまたはUSBポート
フリーWi-Fi

その他

出雲ドリーム博多号は、全席指定制で、乗車には予約が必要です。予約はインターネットや電話で受け付けています。

外部リンク

JRバス中国 出雲・松江〜福岡
JR九州バス 夜行高速バス「出雲ドリーム博多号」

もう一度検索