大山暁史

大山 暁史 (おおやま さとし)

大山暁史は1988年10月6日に大分県別府市で生まれた元プロ野球選手で、ポジションは投手、左右は左投左打です。彼は特にストレートと独自の投球フォームで知られていますが、そのキャリアだけでなく、引退後の活動も注目されています。

プロ入り前の経歴

彼の野球人生は幼少期から始まり、亀川ウィングスや別府市立北部中学校でエースとして才能を発揮しました。中学校の全国大会では明豊中学校に敗れましたが、ノールックの牽制を得意とするなど、早くからその印象を残しました。その後、別府青山高等学校（現在の別府翔青高等学校）に進学。高校2年生の夏、同校を初めて甲子園全国大会に導くも、初戦での敗退という結果に終わりました。

亜細亜大学に進学してからは、東都大学野球リーグ戦にて救援投手としての役割を果たしましたが、結局は控え選手としての位置にとどまり、通算成績は1勝5敗にとどまります。大学卒業後、2011年にセガサミーに入社し、主戦投手として活躍し始めました。特に、JABA関東選手権では最優秀選手に輝き、さらにはプロ・アマ交流戦での好投を経て、2013年のNPBドラフトでオリックス・バファローズから指名されました。

オリックス時代

オリックスに入団後、大山は2014年から2016年にかけてチームの一員として過ごしました。2014年にはオープン戦での活躍により、開幕一軍に名を連ねましたが、公式戦への登板はわずか一試合に留まり、次のシーズンには投球フォームをサイドスローに変更しました。結果として49試合に出場したものの、一軍の舞台は遠いものでした。

2017年のシーズンでは、主に左のワンポイントリリーフとしての役割を果たし、自己最多の32試合に登板しました。この年には、自身初の勝利も挙げ、シーズンを通じて防御率3.46を記録し、特に左打者に対して三振を奪う力を見せつけました。

しかし、2018年にはシーズン途中で戦力外通告を受け、このまま現役を続けるかどうか決断を迫られました。最終的にトライアウトへの参加を辞退し、引退を決意しました。この決断は、以前からの指導者との縁と、今後は次世代の選手への貢献を考えた上でのものでした。

現役引退後の活動

引退後、大山はオリックス球団本部に配属され、アシスタントスタッフとして打撃投手を務めましたが、すぐに退団しました。その後、東京都の焼肉店での勤務を経て2022年から地元別府市に戻り、BEZELスポーツアカデミーで野球部のコーチに就任しました。ここでは選手としても活動しており、教え子たちに自身の経験を生かしています。

2023年には一般社団法人JAPAN BASEBALL SPIRITS-Auroraを設立、同年内にピッチングスクールも開校しました。また、2024年には中学軟式野球クラブチームの立ち上げや硬式野球教室、小学生のための野球教室も開校し、地域に根ざした育成活動に力を入れています。

選手としての特徴

大山は168cmという小柄な体格ながらも、スリークォーターから投げる最速149km/hのストレートが武器です。彼の投球スタイルにはテンポの良さも特徴で、緊張感を持った試合展開を生む要因となっていました。変化球にはスライダーやツーシームを駆使し、打者との戦いを楽しむ姿勢が印象的です。彼のキャリアは多くの若手選手にとって手本ともなり、その活動は今後も注目されています。

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