大島大橋 (長崎県)

大島大橋：西海市を結ぶ架け橋

大島大橋は、長崎県西海市に位置し、西彼杵半島と同市大島町の寺島を結ぶ斜張橋です。寺島からは寺島大橋を経て大島へと繋がっています。1999年11月に供用が開始され、かつては長崎県道路公社によって大島大橋有料道路として管理されていましたが、2011年4月に無料開放されました。

概要

路線名: 長崎県道52号大島太田和線
起点: 長崎県西海市大島町
終点: 長崎県西海市西海町中浦北郷

沿革

大島大橋の建設は1991年に始まりました。総事業費は約290億円にのぼり、内訳は公共事業費が約190億円、有料道路事業費が約100億円です。1999年（平成11年）11月11日の午前11時11分11秒に供用が開始されたという珍しいエピソードがあります。

当初、有料道路事業費の100億円は、長崎県道路公社が2029年11月までの30年間にわたり通行料金を徴収して返済する計画でした。この資金調達により、供用開始は約5年早まったとされています。

2005年10月1日には、通行料が700円から300円に引き下げられました。これにより、長崎県は建設出資金35億円のうち60%にあたる21億円の返済を免除されています。

2010年4月、大島大橋と同様に離島にかかる長崎県内の有料道路橋梁であった平戸大橋と生月大橋が無料開放されたことを受け、西海市民からも大島大橋の無料化を求める声が高まりました。

これを受けて、長崎県と西海市は協議を開始し、2010年度末時点で約38億円あった未償還金について、県の出資分にあたる14億円を長崎県が免除し、残りの24億円は市が合併特例債を活用することで合意しました。

そして、2011年4月1日、ついに大島大橋は無料開放されました。記念式典では、田中隆一西海市長をはじめとする関係者が「市民の悲願」と表現し、無料化の実現を喜びました。

有料当時の通行料金

無料化される前の通行料金は以下の通りでした。

普通車: 300円
中型車: 350円
大型車 (1): 500円
大型車 (2): 850円
軽自動車等: 250円
* 軽車両等: 30円

大島大橋の無料開放は、地域住民の生活を大きく改善し、観光客の増加にも貢献しています。橋は、西海市の発展に欠かせない存在となっています。

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