大崎ウエストシティタワーズ

大崎ウエストシティタワーズ

大崎ウエストシティタワーズは、東京都品川区の大崎副都心に位置する、開かれた広場を備えた環境配慮型の再開発施設です。このプロジェクトは、老朽化した木造住宅地帯や住商併用施設が密集している地域を再生するために、都市再生特別地区として認定された「大崎駅西口中地区第一種市街地再開発事業」に基づいて進められました。この再開発により、4層の低層住宅棟、38層と39層の高層住宅棟、および7層の業務棟が新たに建設されました。事業には約496億円が投じられています。

施設は、他の再開発で構築されたThinkParkや大崎ニューシティとデッキで結ばれており、便利に大崎駅南口へアクセスできます。敷地内の空地は一般市民に開放され、散歩道や緑地、広場として利用され、更にはそれに接する形で店舗も設けられています。

高層住宅棟

高層住宅棟は、E棟（東棟）とW棟（西棟）の2つから構成されており、両棟は斜めに配置されることで互いの視線を遮る工夫がなされています。駅側のオフィスとの調和を考え、生活感を抑えたミニマムバルコニーとガラスカーテンウォールが採用されています。地下1階には駐車場、1階にはエントランス、ラウンジ、店舗が配置されています。また、2階から4階にはゲストルーム、プライベートガーデン、保育園、オフィスが設けられ、5階以上は住戸となります。特に上層階には、居住空間を持つメゾネット住戸が24戸豊富に展開されており、利便性も高いです。

駅までのデッキの距離がわずか3分であることから、「山手ダイレクト」というキャッチコピーで販売されており、価格は1LDKタイプが約4000万円、2LDKタイプが約6000万円、3LDKタイプが約9000万円となっています。

業務棟

高層住宅棟と調和を図るため、業務棟の外観にはテラコッタルーバーを用い、温かみを感じさせるデザインが施されています。このデザインは、周囲の景観とも調和し、全体として心地よい雰囲気を醸成しています。

低層住宅棟

低層住宅棟は、百反通り沿いに位置しており、賑わいを見せる空間づくりが意識されています。教室や趣味室、温室、リビングの延長として使えるαルーム付きの住戸が設けられ、住民が集い交流できるオープンな機能を持つことが求められています。

沿革

このプロジェクトのplanningや工事の進行は以下の通りです。2002年9月には都市計画の決定が行われ、2006年12月に着工しました。そして2009年9月には、工事が完了し、新たな街としての姿を現しました。大崎ウエストシティタワーズは、今後も地域の拠点として機能し、多くの人々に利用されることでしょう。

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