大崎栄

大崎 栄

概要

大崎栄（おおさき さかえ、1964年8月18日生まれ）は、日本の元陸上競技選手であり、現在は指導者としても幅広く活躍しています。千葉県の出身で、陸上競技界では多くの偉業を成し遂げてきました。

来歴

学生時代

大崎選手は八千代松陰高等学校時代にその才能を発揮し、全国高校駅伝で2年連続して区間賞を獲得するなど、チームの中でも中心的な役割を果たしました。この時期、彼のチームは過去最高の2位入賞を果たし、まさに黄金期を迎えていました。

その後、東海大学に進学し、4年連続で箱根駅伝に出場しますが、残念ながらタイトルには手が届かず卒業を迎えます。

陸上競技選手としての挑戦

卒業後は旭化成陸上部に参加し、マラソンの道を目指しましたが、思わぬ壁に直面します。高校時代の同期と同じ練習をしても、彼らには全くついていけなかったのです。そこで彼は自らの陸上キャリアを見直し、トラック競技に専念することを決意します。これが、1992年のバルセロナオリンピック10000mの日本代表選手に選ばれるきっかけとなりました。

その後、マラソンにも本格的に取り組みましたが、自己ベストタイムは2時間10分10秒で、サブテンランナーには一歩及びませんでした。

指導者としての道

引退後は日立女子陸上競技部の監督を経て、2002年1月から東海大学にて長距離ブロックのコーチとして復帰します。チームは一時的に低迷していましたが、彼の指導のもとで再び活気を取り戻し、2004年の80回大会ではチーム史上最高の2位に躍進します。この成功を受けて、チームの優勝への期待が高まりました。

大崎はその後も伊達秀晃や佐藤悠基といった有能なランナーを育成し、出雲駅伝3連覇や全日本大学駅伝での優勝、さらに箱根駅伝の81回大会でも往路優勝を果たしました。しかし、箱根駅伝では優勝候補として期待されながらも、故障者の続出やパフォーマンスの低下が重なり、その後の成績は振るわず、6位や3位といった結果が続くことになります。

また、全日本大学駅伝の予選会では、主要選手の離脱も影響し、結果的に2度敗退する試練も経験しました。2008年の第84回大会では、選手の怪我により途中棄権という苦い思い出を残しましたが、彼は2008年3月にコーチを退任します。

ガイドランナー活動

大崎は視覚障害のあるランナーをサポートするガイドランナーとしても活動しています。2012年のロンドンパラリンピックでは、男子マラソンの視覚障害部門において高橋勇市選手のガイドを務め、その経験を活かした指導を行っています。

現在

2021年現在、大崎は東海大学九州教養教育センターに在籍し、リスタートランニングクラブのコーチとしても才能を磨いています。かつての選手時代の経験を基に、多くの若い選手たちに指導を行い、陸上競技界の発展に寄与しています。

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