旭化成陸上部

旭化成陸上部の概要

旭化成陸上部は、宮崎県延岡市にある旭化成の実業団陸上競技部です。1946年に設立され、長い歴史の中で多くのオリンピックメダリストや世界選手権代表選手を輩出してきました。特に、1992年のバルセロナオリンピックで銀メダルを獲得した森下広一や、谷口浩美、川嶋伸次などが有名です。

昇進と実績

このチームの主な成果の一つは、全日本実業団対抗駅伝競走大会、通称ニューイヤー駅伝において、これまでに25回の優勝を果たしている点です。特に、1990年代には目覚ましい成果を挙げ、1996年の第40回大会では僅か1秒差での敗北が悔やまれますが、それを除けば全ての大会で優勝を達成しました。

2000年代に入ると、競争が激化し新たな強豪チームが台頭。特に富士通やコニカミノルタ、中国電力などが台頭し、長らく大会での優勝から遠ざかりました。しかし、2015年に村山兄弟を含む選手たちが加入し、チームの戦力が一気に向上。2017年には18年ぶりの優勝を果たし、2020年までの4連覇も達成しました。

チーム構成と方針

旭化成陸上部は、長らく外国人選手をチームに加えず、日本人選手のみで勝負をしてきた独自の方針が特徴でしたが、2017年に初めて外国人選手が2名加入しました。監督職は、1984年ロサンゼルスオリンピックマラソン日本代表である宗猛が2008年から2014年まで務め、その後はOBの西政幸が監督に就任しました。彼はまた、スカウト活動も担当し、強化に力を入れています。

チームは長距離に特化しており、過去にはトラックやフィールド競技も行っていましたが、1983年からは長距離種目に特化しています。また、1990年からは延岡市で行われる『ゴールデンゲームズinのべおか』の運営にも深く関与しています。

陸上部の記録

これまでに多くのメダリストを輩出しており、男子部門では、谷口浩美が1991年の東京世界陸上で金メダルを獲得、森下広一は1992年バルセロナ五輪で銀メダルを獲得しています。女子部門では、安部友恵が1993年にシュトゥットガルト世界陸上で銅メダルを獲得しました。

最後に

旭化成陸上部は、その長い歴史と豊かな実績から、日本陸上界において重要な地位を占めており、今後もさらなる躍進が期待されます。特に、強力な新人選手の加入や、実績ある指導者の存在が、チームの成長を支える重要な要素となっています。今後の大会における活躍が楽しみです。

もう一度検索