大平亜季

大平 亜季

大平 亜季（おおひら あき、1980年9月19日生まれ）は、日本の競技麻雀界で活躍するプロ雀士です。最高位戦日本プロ麻雀協会に所属しており、鹿児島県出身。対局中の冷静沈着な打ち筋から、愛称は「ズム」と呼ばれています。

略歴と雀歴

大平亜季プロは、第39期前期にプロとしてデビューしました。そのキャリアは、デビュー直後から目覚ましい成果を上げることになります。

2014年に迎えた第14期女流最高位決定戦では、まず女流Bリーグを2位で通過。続く準決勝では1位となり、女流最高位の座を争う決定戦への切符を手にしました。決定戦の初日は3位と出遅れたものの、2日目に見事な巻き返しを見せ、一気にトップへ躍り出て優勝を果たします。これは、プロ入りわずか1年目での女流タイトル獲得という、麻雀界の歴史において前例のない快挙であり、多くの注目を集めました。

翌2015年には、「四神降臨2015女流王座決定戦」に出場。第13期女流雀王である豊後葵プロをはじめとする強豪たちを相手に、粘り強く戦い抜き、見事栄冠を手にしました。このタイトル獲得は、彼女が単なる新人ではなく、トップレベルのプロ雀士であることを証明しました。

同年に行われた第15期女流最高位決定戦では、連覇がかかるプレッシャーの中で戦いました。全8戦のうちトップを取れたのは一度だけという苦しい展開でしたが、他の対局者たちが激しく競り合い、ポイントを削り合う状況を冷静に見極めます。自身は一度もラス（最下位）を引かないという、ひたすら耐え忍ぶ我慢の麻雀を展開。この堅実な戦い方が功を奏し、ライバルたちを退けて見事な連覇を達成しました。

そして、2016年の第16期女流最高位決定戦では、前人未踏の3連覇に挑みました。この年は、これまでの2期とは比べ物にならないほど厳しい戦いを強いられます。最終第8戦のオーラス（最終局）を迎えた時点では、自力で優勝するためには親役満をツモるしかないという、絶望的な状況に追い込まれていました。しかし、ここで劇的な展開が生まれます。トータルトップに立っていた対局者であるいわますみえプロが、親番であった石井あやプロに痛恨の放銃。この放銃により、いわますみえプロがラス目に転落し、その結果、大平プロが奇跡的にトータルトップへと浮上したのです。この土壇場でのチャンスを逃さず、そのままリードを守り切って逃げ切りに成功。前例のない女流最高位3連覇という金字塔を打ち立てました。

獲得タイトル

大平亜季プロがこれまでに獲得した主なタイトルは以下の通りです。

女流最高位：3期（第14期、第15期、第16期）
四神降臨2015女流王座決定戦

出演

プロ雀士として、メディアへの出演経験もあります。

麻雀スリアロチャンネル（ニコニコ生放送など）

外部リンク

麻雀ズムログ (公式ブログ)
* 大平亜季 Xアカウント (旧Twitter)

これらの情報から、大平亜季プロがデビューから短期間でトッププロへと駆け上がり、特に女流最高位戦においてはその歴史に名を刻む偉大な記録を打ち立てた、類まれなる実力と勝負強さを持った雀士であることがわかります。彼女の今後の更なる活躍にも注目が集まっています。

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