大平美樹

大平美樹：微笑みと力強さを兼ね備えたマラソンランナー

大平美樹（おおひら みき）は、1981年6月28日生まれ、愛媛県宇和島市出身の元女子陸上競技選手です。長距離種目、特にマラソンでその名を知られました。

学生時代から実業団へ

オリンピックに2度出場した土佐礼子を輩出した松山商業高校に進学し、高校2年生の時にはインターハイの800mで入賞を果たしました。2000年には、土佐も所属していた三井住友海上の陸上競技部に入部。当初は駅伝メンバーにギリギリ入る程度でしたが、着実に力をつけていきました。

マラソンへの挑戦

2004年、2005年と、まつえレディースハーフマラソンで2連覇を達成。2005年には10000mで自己記録を大幅に更新し、全日本実業団対抗女子駅伝ではエース区間である5区で区間2位の好走を見せるなど、チームのエースとしての成長が期待されました。

2007年3月の名古屋国際女子マラソンで、初のフルマラソンに挑戦。序盤から先頭集団に食らいつき、終盤まで優勝争いを繰り広げました。38km過ぎで惜しくも脱落しましたが、2時間29分34秒で4位に入賞しました。

北京オリンピックへの道

2008年1月の大阪国際女子マラソンでは、2時間26分09秒で自己ベストを更新し、再び4位に入賞。しかし、日本人トップは2位の森本友だったため、北京オリンピック代表には選ばれませんでした。2009年1月の大阪国際女子マラソンでも4位となり、フルマラソン3大会連続で4位という記録を残しました。

その他のレースと引退

2009年11月には、第1回横浜国際女子マラソンに出場し、5位に入賞。2010年1月には、地元の愛媛マラソンにゲストランナーとして参加しました。2011年1月の大阪国際女子マラソンでは、体調不良の影響で12位に終わりましたが、同年2月の東京マラソンでは11位で完走。この東京マラソンを最後に現役引退を表明し、三井住友海上の陸上競技部を退部しました。

プレースタイル

大平美樹は、レース中に疲れを感じさせない「微笑み走法」で知られていました。長身を活かしたダイナミックなフォームは、解説者の増田明美に「日本版ラドクリフ」と評されることもありました。

主な成績

まつえレディースハーフマラソン 2連覇（2004年、2005年）
名古屋国際女子マラソン 4位（2007年）
大阪国際女子マラソン 4位（2008年、2009年）
横浜国際女子マラソン 5位（2009年）

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