大庭岳輝

大庭岳輝（おおば たける）は、1997年7月29日に大阪府で生まれた日本のプロバスケットボール選手です。身長184cm、体重85kgで、ポジションはシューティングガード（SG）を務めています。

バスケットボール選手であった父の影響を受け、大庭選手は小学校に入学して間もなく競技生活をスタートさせました。当初は野球とバスケットボールの両方を並行していましたが、小学校六年生になる前にどちらか一方を選ぶ必要に迫られ、バスケットボールの道に進むことを決意しました。

中学は長尾西中学校で学び、その後、バスケットボールの強豪校として知られる洛南高校へ進学しました。高校の同期には寺嶋良選手や荒川颯選手がおり、一つ下の後輩には津屋一球選手や柳川幹也選手らがいました。洛南高校在学中は怪我に見舞われることもあり、1年次、2年次には多くの出場機会を得られませんでしたが、最終学年となった3年次にはレギュラーの座を掴みました。この年のインターハイ京都予選では、洛南高校はそれまで44年間連続で優勝を飾っていましたが、決勝でカロンジ・カボンゴ・パトリック選手や岡田侑大選手を擁する東山高校に63対95と大差で敗れ、連続優勝記録は途絶えました。しかし、この年は京都府がインターハイの開催地であったため、開催県枠として本大会には出場。残念ながら初戦で敗退しました。

高校卒業後、大庭選手は洛南高校OBであり、京都産業大学バスケットボール部の総監督を務める丸岡祥人氏の誘いを受け、京都産業大学へ進学し、同大学のバスケットボール部に入部しました。大学では着実に力をつけ、2年次には関西学生秋季リーグ戦において優秀選手賞と得点王を獲得する活躍を見せました。最終学年である4年次にはチームキャプテンとしてチームを牽引。チームキャプテンを務めた第46回関西学生バスケットボール選手権大会では、チームを優勝へ導き、自身も最優秀選手（MVP）に輝く活躍を見せました。また、大学4年在学中の2019年12月26日には、B.LEAGUE所属の京都ハンナリーズに特別指定選手として入団を果たし、プロキャリアの第一歩を踏み出しました。特別指定選手として8試合に出場し、1試合平均4.6分の出場で2.1得点、0.1リバウンド、0.1ブロックという記録を残しました。

大学卒業後、2020年6月には京都ハンナリーズと正式な選手契約を締結し、2020-21シーズンをプロ選手としてプレーしました。このシーズンは18試合に出場し、1試合平均5.0分の出場で1.4得点、0.2リバウンド、0.0ブロックという成績でした。

2021年6月、大庭選手は京都ハンナリーズを離れ、同じB.LEAGUE所属の横浜ビー・コルセアーズへ移籍しました。移籍後の2021-22シーズンは、55試合（うち5試合に先発）に出場し、出場機会を増やしました。1試合平均11.7分の出場時間で、4.2得点、0.3アシスト、0.3スティールを記録し、チームに貢献しました。

選手としての特徴について、大庭選手自身は「シュート力」を自身の強みとして挙げています。かつて所属した京都ハンナリーズからは、「京都ハンナリーズの次世代シューター」「恵まれた身体能力と非凡なシュート力で得点を量産」する選手として評価されていました。また、横浜ビー・コルセアーズからは、「恵まれた身体能力から関西大学リーグで得点王に輝いた、3ポイントシュートにこだわりを持つスコアラー」と評されています。さらに、大学時代にチームキャプテンとして関西学生バスケットボール選手権大会で優勝し、MVPに選ばれた経験にも触れられ、「チームへの献身的な姿勢と得意としているシュートで、チームに新しい風を呼び込んでくれると信じている」との期待が寄せられていました。

その他、京都ハンナリーズ時代の背番号7は「ラッキーセブン」に由来しており、好きなバスケットボールシューズメーカーは「NIKE」であることも知られています。

大学時代に関西学生リーグで得点王やMVPを獲得し、プロの舞台でもシュート力を武器に活躍の場を広げている大庭岳輝選手は、今後のさらなる成長が期待されるシューターです。

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