大徳郡

大徳郡の歴史と沿革

大徳郡（テドクぐん）は、忠清南道の一部として約53年間存続しました。この郡は元々大田郡の一部であり、その歴史は1895年にさかのぼります。ここでは大徳郡の沿革とその周辺の行政区画の変遷について詳しく見ていきましょう。

大田郡の形成

1895年5月26日に導入された二十三府制により、大田郡は公州府に属する懐徳郡および鎮岑郡として再編成されました。この再編により、後に大田広域市の中心となる地域にあたる公州郡からの土地が懐徳郡に加わりました。1896年には、忠清南道が設立され、その下で懐徳郡と鎮岑郡として更なる整備がなされました。

1906年には飛地整理令が発令され、清洲郡周岸面の一部が懐徳郡に組み込まれました。

大田郡としての再編成

1914年4月1日に行われた郡面併合により、懐徳郡、鎮岑郡、公州郡の一部が統合されることになり、新たに大田郡が成立しました。この再編成により、鎮岑面、杞城面、柳川面などが形成され、全部で12面が新たに定められました。1917年、内南面は懐徳面に改称されました。

その後の1931年には大田面が大田邑へと昇格し、こちらは1邑11面の構成となりました。1932年には、忠清南道の道庁が公州から移転し、大田市の発展が進みました。

大徳郡の設立

1935年10月1日、大田邑が大田府に昇格し、残った地域が大徳郡に改称されました。大徳郡の成立により、地域の行政管理が一層明確となりましたが、その後の1940年には大田府の拡張に伴う行政区画の調整が行われ、多くの村や面が大田府に編入されました。

1963年には、柳川面ほとんど全体や懐徳面の一部が大田市に編入され、郡の規模が次第に縮小していきました。1973年には、北面が新灘津邑に昇格し、儒城面も同様に昇格しました。

大徳郡の最終的な変遷

1983年には、儒城邑および九則面などが大田市中区に組み込まれ、懐徳面も大田市東区に編入されるなど、さらなる変動が起こりました。1987年には、鎮岑面が大田市に編入され、最終的に1989年1月1日に大徳郡は廃止されることとなりました。この際、多くの面が大田の各区に組み込まれ、東面や山内面の一部も大田直轄市に編入されました。

結論

大徳郡はその歴史の中で数多くの変遷を経験し、最終的には大田市に吸収される形で廃止されました。しかし、その過程での地域の発展や再編成は、今なお歴史として語り継がれる重要な要素です。大徳郡の歴史は、韓国の地方行政の進化を示す一例でもあります。

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