大村小町

大村 小町

大村小町（おおむら こまち）は、日本の女性お笑いピン芸人であり、1978年10月18日に秋田県能代市で生まれました。現在は、株式会社ミューズに所属しています。彼女はその独特なスタイルと秋田弁を活かしたネタで人気を集めており、地元愛を感じさせる話題を通じて観客を楽しませています。

来歴

秋田県立能代高等学校を卒業後、福島大学に進学しましたが、教員を目指す中で自分のビジョンが見えなくなり、大学2年の秋に中退。その後、友人の助けを借りて上京し、神奈川県内のホテルで配膳の仕事に従事していました。そんな中、テレビで見たお笑いコンビ「テツandトモ」に魅了され、彼らに会いたい一心で芸人養成所に入所し、芸能活動を始めました。

彼女は最初、ニチエンプロダクションに所属し、本名で活動していましたが、後に「小町」という芸名に改名しました。2008年にはアミー・パークに所属し、同年の12月には男鹿市観光協会から『ナマハゲ伝導士』の資格を取得しています。また、空手の二段も持っている多才な一面を持っています。

R-1ぐらんぷりでは2009年に2回戦、2011年には3回戦に進出した実績もあります。2010年には名前を「大村 小町」と改名し、先輩芸人のナオユキから名付け親として激励を受けました。また、秋田ふるさと検定でも3級と2級に合格しているなど、地域に根ざした活動も行っています。

2020年にはアミー・パークを退所し、能代市から『能代ふるさとPR大使』に任命され、2021年からはミューズに所属しています。

芸風

大村小町の芸風は、秋田弁を駆使し、自身の故郷に関連したさまざまなテーマを取り上げてネタを展開することです。特に、「秋田弁講座」や「秋田の恥ずかしい話」、「秋田新名所案内」などのネタが特色であり、彼女自身が影響を受けた曽祖母や地元の舞台女優からのインスピレーションが色濃く反映されています。

初めはめくり芸を主に行っていましたが、現在はフリップを使用した新しいスタイルに移行しています。代表的なスンネタには、「英語の授業」や「地味な秋田県」、さらには「秋田じゃないものまね（主にアニメ）」など、秋田の文化と現代の要素を巧みに組み合わせた作品があります。

また、彼女のキャッチフレーズは「叫べ！着物娘」であり、多彩な挨拶を用いながら観客とのコミュニケーションを大切にしています。

エピソード

大村小町という名前の由来は、彼女が秋田県出身であることから名付けた「あきたこまち」をもとにしています。芸人としての道のりもユニークで、アミー・パークに所属するきっかけは偶然の出会いにあります。自主ライブを観に行った際に、隣に座っていた社長にスカウトされたのです。

事務所主催のライブに出演した際、感情が高ぶり涙を流す一幕もありました。彼女が持つ人間味豊かなエピソードは、観客との絆を深める要因にもなっています。

2010年代以降、数々のテレビ番組やラジオ番組に出演するようになり、特に地上波への出演が増えることで、より多くのファンを手に入れています。また、2022年には「仙人就業36th」に参加し、自ら仙人認定を受けるなど、地域活動にも積極的です。

大村小町は、これからもユニークな視点で地域の魅力を伝えるお笑い芸人として、ますますの活躍が期待されています。

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