大林組

株式会社大林組の概要

株式会社大林組は、東京都港区港南に本社を構える日本の総合建設企業で、1892年に創業されました。通称「スーパーゼネコン」と呼ばれる企業の一員で、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店と共に、その名を知られています。大林組は、特に土木工事、建築、環境関連事業に力を入れてきました。また、日経平均株価の構成銘柄としても知られています。

企業の沿革と成長

元々は大阪市で創業した大林組は、創業者の大林芳五郎が1892年に土木建築請負業を開始したことに始まります。1904年には「大林組」と名を変更し、1905年には東京にも拠点を構えました。企業策の一環として、1961年には東京大林ビルを竣工し、1970年以降は東京に本社を移転。2010年には登記上の本店を東京に変更しています。

基本理念と企業文化

大林組は「地球に優しい」リーディングカンパニーを目指し、コーポレートメッセージとして「make beyond つくるを拓く」を掲げています。企業理念や行動規範も重要視されており、社会的使命や企業倫理の徹底を掲げています。創業以来の精神である「良く、廉く、速い」は、今も社員に引き継がれています。

主な事業と施工物件

大林組は多種多様なプロジェクトに携わっており、特に生駒トンネルのような難工事での実績があります。代表的な施工物件には、東京スカイツリー、明石海峡大橋、エスコンフィールド北海道、大阪梅田ツインタワーズなどが含まれます。さらに、海外にも進出しており、アジアやアメリカを含む多くの国々で事業を展開しています。

社会への取り組み

大林組は、地熱電力を利用したCO2フリー水素製造の研究や、大阪・関西万博の関連施設建設などにも力を入れています。また、未来の技術として宇宙エレベーターの建設構想に関するプロジェクトも進行中です。これらの取り組みから、持続可能な社会の実現を目指す姿勢が見られます。

過去の課題と未来への展望

一方で、大林組は過去に複数の不祥事にも直面しており、リニア中央新幹線の工事入札を巡る問題や、社員による不適切行為などが報道されました。しかし、企業としてはこうした問題を教訓にし、透明性のある経営と社会的信用の回復に努めています。今後も大林組は、技術革新や環境への配慮を重視しながら、様々な課題に取り組んで行くことでしょう。

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