大森彩乃

大森 彩乃（おおもり あやの）氏は、1978年7月4日に香川県丸亀市で生まれた日本の元女子プロレスラーです。身長160cm、体重50kg、血液型はO型。

彼女は、吉本女子プロレスJd'が手掛けたプロジェクトである「アストレス」の第1期生としてプロレス界に入りました。2000年4月、数多くの応募者の中から選抜される形で入門し、同年11月にはプロテストに見事合格。プロレスラーとしての正式な資格を得ました。

プロテスト合格後、待望のデビュー戦は2000年11月26日、ディファ有明での大会で組まれました。当初、同期であるアストレス1期生の賀川照子選手との対戦が予定されていましたが、賀川選手の負傷欠場というアクシデントが発生。このため、急遽、当時すでに現役を退いていた女子プロレス界のレジェンド、ジャガー横田氏が一日限定でリングに復帰し、大森選手の記念すべき初戦の相手を務めることとなりました。この異例ともいえるデビュー戦は、彼女のキャリアの始まりを印象づける出来事となりました。

デビュー後、大森選手はアストレス1期生の中心メンバーとして、その活動を牽引する存在となっていきました。彼女には、アストレスの顔として団体を盛り上げていくことが期待されていました。プロデビューから約1年が経過した2001年11月4日、プロレスの聖地・後楽園ホールで開催された「格闘美トーナメント」に出場。並み居る実力者を相手に勝ち進み、決勝戦では同期の東城えみ選手と激突。この激戦を制し、見事トーナメント優勝という輝かしい実績を残しました。これは、彼女が選手として急速に成長し、実力者であることを証明する大きな成果でした。

しかし、その後のキャリアは順風満帆とはいきませんでした。2002年1月頃から体調を崩し始め、試合を欠場することが増えていきます。残念ながら、体調が回復することはなく、一度もリングに復帰することなく、アストレスの卒業を目前に控えた同年3月9日、所属していたJd'を退団しました。これにより、結果として約1年半という短い期間でプロレスラーとしてのキャリアに幕を下ろすこととなりました。

彼女の得意技としては、相手を締め上げる関節技である鎌固めが知られています。短い現役生活ながらも、アストレスのリーダー的存在として活躍し、トーナメント優勝という功績を残した選手でした。

もう一度検索