大極宮

大極宮（たいきょくぐう）

大極宮とは、大沢在昌、京極夏彦、宮部みゆきの三人が関連する株式会社ラクーンエージェンシー（RACCOON AGENCY Inc.）の公式ウェブサイトです。このサイトは、旧称の株式会社大沢オフィス（OSAWA OFFICE Inc.）が運営を開始した2001年2月20日に設立されました。

サイト名の由来

大極宮の名称は、道理を持たない特別な意味はなく、ただ三人の作家の名前から名付けられたものです。サイトスタッフは、語感が良いことを理由としており、特に深い思惑はないと述べています。当初、この名称の読み方は明確ではありませんでしたが、利用者からの問い合わせが多く寄せられた結果、彼らが「たいきょくぐう」と呼んでいたことから、その読み方が公式に決まった経緯があります。

活動内容

大極宮のウェブサイトでは、「週刊大極宮」として、各作家の日記やスタッフのお知らせが公開されています。さらに、新刊の試し読みや作家についての情報、作品の購入案内、イベントの案内など、多岐にわたるコンテンツが充実しており、多くの読者層にアプローチしています。また、2006年11月にはスタッフによるブログ『裏大極宮』も始まり、さらに情報発信の場を広げています。

2008年2月28日以降、サイトのデザインは大幅に変更され、全く新しい印象に刷新されました。しかし、過去のコンテンツの一部は依然として旧サイトに残されており、ファンからはアクセスされ続けています。なお、社名や所在地、代表者名などの会社情報は、ラクーンエージェンシーに名称を変更後に掲載されました。

リーディング・カンパニー

大極宮では、毎年、三人の作家による朗読イベント「リーディング・カンパニー」が開催されています。このイベントでは、自作の長編から抜粋したり、書き下ろしの短編を朗読する機会が設けられています。また、大沢の「らんぼう」シリーズや京極の「百器徒然袋」シリーズを三人で共同朗読する特別企画も行われており、読者との接点を重視した活動となっています。近年では地方での再演も積極的に行われており、多くのファンからの支持を集めています。作家たちはそれぞれの声の特徴から、大沢を「ダンディヴォイス」、京極を「レインボーヴォイス」、宮部を「キャンディヴォイス」とユーモラスに呼び合っています。

週刊大極宮

「週刊大極宮」では、それぞれの作家にちなんだ特定のコードネームが用いられています。例えば、大沢の「燃えよ山椒大夫」、宮部の「安寿のがまぐち」、京極の「さまよう厨子王」など、彼らの個性が感じられる内容となっています。

関連書籍

「週刊大極宮」は、角川文庫から書籍化されており、いくつかの巻が刊行されています。

• - 『大極宮』 2002年 ISBN 4-04-361103-X
• - 『大極宮 2』 2003年 ISBN 4-04-361105-6
• - 『大極宮 3 コゼニ好きの野望篇』 2004年 ISBN 4-04-361106-4

大極宮は、作家たちの活動を応援し、ファンとのつながりを深めるための重要なプラットフォームとして機能しています。

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