大槻弌

大槻弌（おおつき はじめ）

生涯

大槻弌は、慶応2年12月（1867年1月）に大阪府で生まれ、昭和17年2月15日に75歳で没した薬学者です。正六位勲六等、薬学博士の学位を持ち、大阪薬学専門学校の校長を務めました。長女の芳は法医学者の古畑種基と結婚しています。

学歴と研究

大槻弌は大阪府出身で、父は同じく大阪府人の大槻季夫です。1894年7月に帝国大学医科大学薬学科を卒業し、薬学士の称号を得ました。その後、大学院に進んで研究を重ね、1915年には博士会の推薦によって薬学博士の学位を授与されました。

その他の活動

1921年には家督を相続しています。趣味は旅行で、宗教は神道でした。大阪府に在籍し、住所は堺宿院町にありました。

家族・親族

大槻家

父: 大槻季夫
妻: 千枝（1873年6月30日 - 1950年5月30日、大阪の大艸久壽の姉）
男: 孝一（1897年5月7日 - 1945年4月15日、大日本製薬会社技手）
同妻: 静子（1902年10月25日 - 1989年6月8日、滋賀の福永康夫の妹）
長女: 芳（1900年 - 1990年4月10日、東京帝国大学医学部教授・古畑種基の妻）
二女: 文（1902年 - 没年不明、長崎医科大学附属薬学専門部教授・末次又二の妻）
三女: 光（1908年 - 没年不明、大阪府人・信田勝千代の弟・勝頼の妻）

孫

（氏名不詳）

親戚

信田勝頼（医師）
末次又二（名古屋薬学専門学校長）
古畑種基（医学博士、東京大学名誉教授）

参考文献

『東京帝国大学一覧 明治27-28年』東京帝国大学、1886-1912年。
人事興信所編『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年。
人事興信所編『人事興信録 第9版』人事興信所、1931年。
大日本博士録編輯部編『学位大系博士氏名録 昭和10年版』発展社出版部、1931-1935年。
薬石日報社編纂『薬業年鑑 昭和10年』薬石日報社、1935年。
人事興信所編『人事興信録 第11版 上』人事興信所、1937-1939年。
人事興信所編『人事興信録 第14版 上』人事興信所、1943年。


大槻弌は、薬学の分野で顕著な業績を残し、後進の育成にも尽力した人物として、その名は日本の薬学史に刻まれています。

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