大歩危橋

大歩危橋の紹介

大歩危橋（おおぼけばし）は、徳島県道45号西祖谷山山城線のアーチ橋として、吉野川を跨いでいます。この橋の東側には三好市西祖谷山村徳善、そして西側には同市の山城町上名が位置しています。154mの長さを有し、幅は7.5mに設計されています。

歴史と沿革

この橋は1973年（昭和48年）に完成しました。それ以前、同地点には歩危観橋（ほけみばし）と呼ばれる1車線の吊橋が存在していました。この吊橋は人の交通だけでなく、対岸の大歩危駅から出荷される牛も渡っており、地域の交通の要所としての役割を果たしていました。木造の吊橋から近代的なアーチ橋への移行は、この地域の発展に大きく寄与しました。

橋の特徴

大歩危橋はアーチ式のデザインを採用しており、周囲の自然環境と調和した美しい外観を持っています。アーチ構造は強度と安定性を提供し、車両や歩行者の通行を安全に支える役割を果たしています。橋を渡ることで、多くの人々や荷物がこの地域を行き交い、地域経済の発展にも大きな影響を与えています。

周辺情報

大歩危橋周辺には、観光スポットや交通機関も充実しています。国道32号が橋の西詰で接続しており、アクセスが非常に便利です。また、JR土讃線の大歩危駅も近くにあり、旅行者や地元住民にとって重要な交通の拠点となっています。

このエリアは自然美が特徴で、特に四季折々の風景が楽しめるため、多くの観光客が訪れます。周辺には観光施設やハイキングコースも整備されており、地域の魅力を存分に味わうことができます。さらに、橋の近くには地元の特産物を扱う店も点在しており、訪れる人々は観光と共に地域の旬の味も楽しむことができます。

参考文献

大歩危橋についての詳しい情報は、書籍『とくしま橋ものがたり』（徳島の橋を語る会、徳島県建設技術センター、2017年）からも得ることができます。この書籍では、徳島県内にあるその他の橋についての情報も織り交ぜながら、地域の橋梁への理解を深める内容が提供されています。

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