大津市企業局

大津市企業局：市民生活を支えるライフライン

大津市企業局は、滋賀県大津市において、市民生活に不可欠な上水道事業と下水道事業を運営する地方公営企業です。かつてはガス事業も行っていましたが、2019年に民営化され、現在は上水道と下水道の事業に注力しています。

事業概要

大津市企業局は、以下の組織で構成されています。

企業総務課
技術監理課
工事検査室
経営経理課
営業開発課
料金課
安全サービス課
水道整備課
水道施設課
浄水施設整備課
浄水場（6箇所）
水質試験所
下水道計画管理課
下水道整備課
下水道雨水対策室
水再生センター

これらの組織が連携し、大津市民の生活を支える上水道と下水道の安定供給、管理を行っています。

水道事業

給水状況

給水戸数：140,959戸
給水人口：335,102人（2009年度末）
年間有収水量：41,317千m3（2009年度）

浄水場

大津市企業局は、以下の6箇所の浄水場を運営しています。

比良浄水場：浄水能力 4,268 m3/日（急速ろ過）
八屋戸浄水場：浄水能力 6,622 m3/日（急速ろ過）
真野浄水場：浄水能力 45,000 m3/日（急速ろ過）
柳が崎浄水場：浄水能力 57,000 m3/日（緩速ろ過、急速ろ過）
膳所浄水場：浄水能力 48,800 m3/日（急速ろ過）
新瀬田浄水場：浄水能力 30,000 m3/日（急速ろ過）

これらの浄水場では、琵琶湖の水を高度な技術で浄化し、安全な水を市民に供給しています。

下水道事業

処理状況

処理区域内人口：325,726人（2009年度末）
年間有収水量：36,713千m3（2009年度）

処理区

大津市の下水は、以下の4つの処理区に分けられています。

1. 大津処理区：大津市中央部
2. 藤尾処理区：大津市西南部
3. 湖西処理区：大津市北部
4. 湖南中部処理区：大津市南部、東部

終末処理場

各処理区から集められた下水は、以下の終末処理場で処理されます。

水再生センター：大津処理区
京都市石田水環境保全センター：藤尾処理区
湖西浄化センター：湖西処理区
湖南中部浄化センター：湖南中部処理区

ガス事業（民営化）

かつて大津市企業局はガス事業も行っていましたが、2019年4月1日に小売部門を民営化し、大阪ガスグループのびわ湖ブルーエナジー株式会社へ委譲しました。現在、大津市はガス管などの施設保有と保安業務を継続して行っています。

歴史

水道事業

大津市の水道事業は、1909年に京都市の琵琶湖疏水の開通に伴う周辺地区の減水補償として始まった神出金剛寺の浄水場建設が起源です。その後、1925年に市独自の上水道建設計画に着手し、1930年に柳が崎水源地で給水を開始しました。

下水道事業

下水道事業は、1962年に市中心部の市街地における浸水対策として始まりました。1969年には大津終末処理場が完成し、公共下水道の供用を開始しました。

ガス事業

ガス事業は、1910年に大津瓦斯株式会社によって開始されましたが、第一次世界大戦の影響で一旦終息しました。その後、1937年に市営ガスとして再開し、2019年に民営化されました。

関連企業

株式会社大津ガスサービスセンター
* 株式会社パイプラインサービスおおつ

大津市企業局は、長年にわたり大津市民の生活を支える重要な役割を果たしてきました。これからも、安全で安定した水の供給と、環境に配慮した下水道事業の運営を通じて、市民の豊かな生活に貢献していくことが期待されます。

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