大津市立富士見小学校

大津市立富士見小学校

大津市立富士見小学校は、滋賀県大津市富士見台に所在する公立の小学校です。地域の発展とともに歩んできた本校は、未来を担う子どもたちの学び舎として重要な役割を担っています。

設立の背景と名称の由来

本校が開校した1970年代は、日本全体が高度の経済成長期にあり、大津市においても宅地開発が盛んに行われ、それに伴い市南部の人口が急速に増加していました。当時、この地域の教育を担っていた大津市立膳所小学校と大津市立晴嵐小学校は、増え続ける児童数の収容が困難な状況となっていました。このような背景から、新たな小学校を設置する必要性が生じ、本校が新設されることとなりました。

学校の建設が進められる中で、当初は「大津市立山手小学校」という仮称が用いられていましたが、学校の正式名称を決定するにあたり、広く一般からの公募が行われました。その結果、「大津市立富士見小学校」という名称に決定しました。開校当初、校舎は市内で唯一の鉄筋コンクリート4階建ての建物であり、その規模や構造は当時としては画期的なものでした。

主な沿革

本校の設立から今日に至るまでの主な出来事は以下の通りです。

1973年（昭和48年）4月1日：大津市立膳所小学校および大津市立晴嵐小学校から分離する形で開校いたしました。
1973年（昭和48年）4月9日：開校式が盛大に挙行されました。
1973年（昭和48年）10月9日：校舎の竣工式が執り行われました。
1999年（平成11年）8月：児童の活動スペースを広げるため、運動場の拡張工事が完了しました。
2010年（平成22年）6月：情報教育の推進のため、普通教室における校内LANの整備工事が完了しました。
2010年（平成22年）10月：児童の安全確保のため、校舎の耐震工事が完了しました。
2012年（平成24年）1月：児童の通学時の安全対策として、正門下に歩行者用の信号機が設置されました。
2013年（平成25年）5月：創立40周年を記念し、航空写真撮影が実施されました。
2018年（平成30年）3月：校舎の大規模改修工事が竣工し、教育環境が一新されました。
2022年（令和4年）11月15日：創立50周年を記念する事業の一環として、航空写真撮影が実施されました。

これらの歴史は、学校が常に時代の変化に対応し、教育環境の向上に努めてきた証と言えます。

通学区域と進学先

本校の通学区域は、以下の町・地域で構成されています。

秋葉台
富士見台
若葉台
美崎町
北大路三丁目
園山二丁目
園山三丁目
膳所上別保町
膳所雲雀丘町
膳所平尾町

本校を卒業した児童は、基本的に大津市立北大路中学校へ進学することとなります。

周辺環境

学校の周辺には、教育施設として大津市立富士見幼稚園があります。本校に入学する前の園児が通う幼稚園の一つです。また、近くには名神高速道路が通っていますが、最寄りのインターチェンジは付近にはありません。

アクセス方法

公共交通機関を利用して本校へアクセスする場合、以下のルートが便利です。

帝産湖南交通の120系統ヤケノ線を利用し、「焼野口」バス停で下車します。バス停からは徒歩で約215メートル、所要時間は約3～4分です。
JR東海道本線の石山駅、または京阪石山坂本線の京阪石山駅からアクセスする場合も、まずは上述の帝産湖南交通ヤケノ線を利用し、「焼野口」バス停まで移動し、そこから徒歩で向かうことになります。

著名な出身者

本校の出身者の中には、学術分野で活躍されている方もいらっしゃいます。研究者である木川剛志氏は、和歌山大学の教授として知られています。なお、木川氏は京都市立翔鸞小学校から本校へ転入されています。

富士見小学校は、地域の歴史と発展を見守りながら、多くの子どもたちを育んできた学び舎です。これからも地域社会と連携し、豊かな教育活動を展開していくことでしょう。

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