大津波警報

大津波警報について

大津波警報（おおつなみけいほう）とは、主に日本で使用される警報の一つで、予想される津波の高さが3メートルを超える場合に発表されます。この警報は、2013年3月7日から公式に区分されることとなり、以前は「津波警報（大津波）」という名称で知られていました。

概要

大津波警報が発表されると、気象庁は具体的な津波の予想高さを示します。これには「5メートル」「10メートル」「10メートル超」といった数値が含まれます。ただし、マグニチュード8以上の地震が発生した場合、誤差が大きくなるため、具体的な数値ではなく「巨大」という表現が用いられます。この改正以前は、津波の高さにより3メートル、4メートル、6メートル、8メートル、10メートル以上と区分されており、呼び名としては「津波の津波警報」や「大津波の津波警報」という形式がありましたが、報道機関では単純に「津波警報」と「大津波警報」として区別されることが一般的でした。

この大津波警報の導入は、東北地方太平洋沖地震後に行われた津波警報制度の見直しの一環であり、気象業務法の改正を受けて正式な名称が定められたものです。

対応策

大津波警報が発表された際には、想定される被害について気象庁は「木造家屋が全壊または流失し、人々は津波に流される可能性がある」と警告しています。したがって、予報が発表された場合、特に沿岸部や川沿いにいる人々は、速やかに高台や避難ビルなど安全な場所に避難しなければなりません。津波は繰り返し襲来するため、警報が解除されるまで安全な場所に留まることが重要です。

中央防災会議においても、地震による揺れを感じにくい状況下での大津波警報の意義が強調されており、警報を受けた場合には、迅速な避難行動が求められています。

過去の事例

大津波警報が発表された具体的な事例は、いくつかの重大な地震に関連しています。従来の「津波警報（大津波）」としては、以下の6回が記録されています。

• - 1953年11月26日：房総沖地震
• - 1983年5月26日：日本海中部地震
• - 1993年7月12日：北海道南西沖地震
• - 2010年2月27日：チリ地震（日本時間における警報発表は2月28日）
• - 2011年3月11日：東北地方太平洋沖地震（東日本大震災）

また、現行の大津波警報が発表された事例としては、2024年1月1日に能登半島地震が挙げられます。

参考資料

大津波警報に関連する情報は気象庁の公式ウェブサイトや防災関連の資料で入手可能です。

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