大渓区

大渓区（ダーシー/たいけい-く）は、台湾桃園市に属する市轄区です。その名は、区内を流れる大漢渓に由来します。

地理と歴史

大渓区は、もともと隣接する復興区から産出される木材の輸送拠点として栄え、大漢渓を利用した水運が盛んでした。現在では水運の役割は終えましたが、その時代の遺構が数多く残されています。また、蔣介石がかつて本拠地とした場所としても知られています。

この地は古くはタイヤル族の言葉で「大水」を意味する「大姑陥」と呼ばれていました。乾隆年間には、漳州からの入植者が大漢渓を遡ってこの地に到達し、開墾を始めました。入植者たちは「陥」の字を不吉であると考え、また地形が窪地であることから、「崁」の字を用いて「大姑崁」と呼ぶようになりました。

同治年間初期には、この地域出身の李金興、李騰芳らが科挙で優秀な成績を収めたことを記念し、「大科崁」と改称されました。光緒年間には、巡撫劉銘伝がこの地に撫墾総局を設置し、「大科崁」を「大嵙崁」と改めました。その後、日本統治時代の1920年に、地形にちなんで「大渓」と改称され、現在に至っています。

行政と教育

大渓区には、以下のような教育機関があります。

大学
国防大学 中正理工学院

技術学院
長庚技術学院
南亜技術学院

高級中学
私立至善高級中学
市立大渓高級中学（旧称：大漢国民中学）

国民中学
桃園市立大渓国民中学
桃園市立仁和国民中学

国民小学

交通

（詳細な交通情報については、関連する交通機関のウェブサイト等を参照してください。）

観光

大渓区には、以下のような観光スポットがあります。

李騰芳古宅：清代に建てられた伝統的な邸宅で、当時の建築様式を今に伝えています。
武徳殿：日本統治時代に建てられた武道場で、歴史的な建造物として保存されています。
大渓老街：日本統治時代に整備されたバロック建築が立ち並ぶ歴史的な街並みです。
石門水庫：観光地としても有名なダムで、美しい景色を楽しむことができます。
慈湖陵寝：蔣介石の陵寝で、厳かな雰囲気が漂います。
大渓陵寝：蔣経国の陵寝です。

出身者

鳳飛飛：著名な歌手（故人）

外部リンク

大渓区公所
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