大澤靖子

大澤 靖子

概要

大澤 靖子（おおざわ やすこ）氏は、1989年5月26日に岐阜県で生まれた、日本の元女子プロ野球選手です。内野手としてプロの舞台でプレーし、現役引退後にはコーチとしても球界に貢献しました。

経歴

アマチュア時代

大澤氏は、出身地である岐阜県立郡上北高校でソフトボールに打ち込み、高校球児としての基礎を築きました。高校卒業後、至学館大学へ進学し、女子硬式野球部で高いレベルでのプレーを経験しました。大学での経験は、その後のプロキャリアへとつながる重要なステップとなりました。

プロ野球選手として

2012年、大澤氏は女子プロ野球リーグに加入し、大阪ブレイビーハニーズの一員としてプロの道を歩み始めました。このチームでプロの環境に適応するための貴重な経験を積みました。翌2013年には、活躍の場をイースト・アストライアへ移します。さらに2014年シーズン途中には、サウス・ディオーネへと移籍するなど、比較的短い期間で複数の球団を渡り歩きましたが、内野手としてチームの守備を支えました。2015年には京都フローラへ移籍し、このチームで2016年シーズンまで現役選手としてプレーを続けました。そして、2016年シーズンをもって、プロ野球選手としてのキャリアを終え、バットを置きました。

プロでの主な記録

大澤氏のプロ初出場は、リーグ開幕間もない2012年3月27日の京都アストドリームス戦でした。この試合に「1番・遊撃手」という重要な打順とポジションでスタメン出場を果たし、プロの世界にその名を刻みました。プロでの最初の打席も同試合の1回裏に巡ってきましたが、相手チームの投手、宮原臣佳氏との対戦で空振り三振に倒れました。しかし、プロとしての初安打は、同じ宮原臣佳氏から生まれました。2012年9月15日に行われた対京都アストドリームス戦の4回表、大澤氏は宮原氏からセンター方向へ鋭い打球を放ち、これが二塁打となり、プロ初安打を記録しました。プロ初打席で抑えられた相手から初安打を放つという、印象的な記録となりました。

コーチとして

現役引退後、大澤氏は女子プロ野球界での経験を活かし、指導者としての道を選びました。2017年には、選手として最後に在籍した京都フローラでチーフコーチに就任し、チームの指導にあたりました。チーフコーチは監督を補佐し、選手の技術指導や戦術面など、チーム運営において中心的な役割を担います。翌2018年には、活動の場を愛知ディオーネに移し、引き続きチーフコーチとしてチームの強化に尽力しました。指導者としてもその手腕を発揮しましたが、2019年シーズンをもってコーチとしての活動を終え、球団を退団しました。

背番号の遍歴

大澤氏がプロの世界で背負った背番号は、そのキャリアを通じて変化しました。選手時代には、2014年シーズンの一部で「12」番を着用しました。その後、2014年シーズン途中から現役を引退する2016年シーズン終了まで、「23」番を背負い、内野手としてグラウンドを駆け回りました。指導者へ転身してからは、京都フローラでチーフコーチを務めた2017年に「52」番を使用しました。愛知ディオーネに移籍した2018年も引き続き「52」番を着用しました。コーチとして最後のシーズンとなった2019年には「51」番に変更し、この番号と共に球界を去りました。それぞれの背番号には、大澤氏の選手そして指導者としての歴史が詰まっています。

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