大田垣耕造

大田垣耕造のプロフィール

大田垣耕造（おおたがきこうぞう）は1949年11月8日生まれ、広島県尾道市出身の著名なアマチュア野球指導者である。彼は元東芝野球部の監督として知られ、特に2000年のシドニーオリンピックでは野球日本代表監督を務め、チームを4位に導いた。

高校時代の軌跡

大田垣は尾道商業高校でエース投手として名を馳せた。1966年には秋季中国大会決勝で倉敷工に victories、優勝を果たす。翌1967年、春の選抜に出場し、一回戦で三田学園の吉岡邦広投手との対決が繰り広げられ、残念ながら6-10で敗退した。同年の夏には県予選の準決勝に進出するが、広陵高校の宇根洋介投手に抑えられ、1-2という僅差で敗れた。広陵高校はその後、甲子園で準優勝を果たしている。また、1学年下のチームメートには後の控え投手である井上幸信がいた。

大学から社会人野球へ

高校卒業後、大田垣は青山学院大学に進学。硬式野球部に入り、東都大学野球リーグではエースとして活躍し、二部リーグで69年秋と71年秋に優勝を果たす。しかし、昇格には至らなかった。二部リーグでは通算68試合に登板するも、入替戦では東洋大学に敗退。1972年に大学を卒業後、東芝に加入し社会人野球へ転身。1974年の都市対抗には2勝を記録し、準決勝へ進出したものの新日鐵八幡に敗れてしまう。しかし、キューバ代表との交流試合には登板し、その後1978年の都市対抗ではエースの座を後輩に譲りながらもチームは初優勝を果たした。1979年に現役を引退。

監督としての道

引退後は1981年からコーチ、助監督を経て、1988年にチームの監督に就任。就任初年度の都市対抗で優勝し、その後日本選手権でも初優勝を飾り、二冠を達成する。1991年には杉山賢人や丹波健二を擁し再度都市対抗で優勝、1992年にも日本選手権制覇を果たし、東芝の黄金時代を築いた。選手に米国の野球技術書を読み合わせながら、守りのスタイルの野球を強調し、勝負の流れを読み取る才能を持つ指導者として知られる。

日本代表監督として

その卓越した指導力により、1993年に野球全日本代表のコーチに就任。1996年のアトランタオリンピックでは銀メダル獲得に貢献し、その翌年には代表監督に就任した。第9回IBAFインターコンチネンタルカップでは上原浩治や高橋由伸、福留孝介らを率いてキューバを破り、世界一に輝く。1998年から2000年にかけても数々の国際大会で指揮を執り、シドニーオリンピック本戦でも監督を務めた。現在、全日本アマチュア野球連盟の役員としても活動し続けている。

大田垣耕造はそのキャリアを通じて、日本のアマチュア野球に大きな影響を与えた人物であり、指導者としての彼の足跡は後の世代に受け継がれている。

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