大相撲昭和3年5月場所

大[[相撲]]昭和3年5月場所

1928年（昭和3年）5月10日から5月20日までの11日間、東京都墨田区の両国国技館（初代国技館）で開催された大[[相撲]]本場所。

概要

大正15年（1926年）末に東京相撲が大阪相撲を吸収合併し、大[[相撲]]として一本化された。これにより、東京の両国国技館と西日本で交互に本場所が開催されるようになった（年2回）。しかし、当時は旧東京方と大阪方の間に不和が残っており、成績の集計や番付編成は東西別々に行われていた。

そのため、本場所の番付編成は、直前の3月場所（名古屋開催）ではなく、その前の1月場所（東京開催）の成績が基にされた。

番付・星取表

幕内力士の詳しい番付や星取表は、資料が限られているため、ここでは割愛する。

表彰

この場所の優勝は、横綱常ノ花が全勝で飾った。

備考

3場所ぶりの優勝を目指す第一人者であった横綱常ノ花は、初日から破竹の連勝を続けた。9日目終了時点で、平幕の星甲と寶川が1敗差で常ノ花を追っていた。しかし、10日目に寶川が黒星を喫し、結びの一番で常ノ花が星甲との直接対決を制したことで、常ノ花の優勝が決定した。さらに、常ノ花は千秋楽で横綱宮城山との横綱対決をも制し、自身3度目の全勝優勝を達成した。

この場所は、東西の統合後もまだ様々な課題が残る中、常ノ花の圧倒的な強さが際立った場所であった。

脚注

注釈:

当時の大[[相撲]]は、東西の統合後も完全には一体化しておらず、様々な制度や運営面で過渡期であった。
番付編成の基準が直前場所ではなく、その前の場所の成績に基づいていた点も、その過渡期を象徴する出来事である。

出典:

高永武敏『相撲昭和史 激動の軌跡』恒文社、1982年6月30日、ISBN 4-7704-0489-1


参考文献:

高永武敏『相撲昭和史 激動の軌跡』恒文社、1982年6月30日、ISBN 4-7704-0489-1

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