概要
大穴(おおあな)は、
千葉県船橋市に位置する地域です。現在、「大穴」という
地名は正式には存在せず、行政上の
地名としては「大穴南1〜5
丁目」「大穴北1〜8
丁目」、そして「大穴町」の3つに分かれています。
2009年の調査では、これら3地域の総
人口は14,546人でした。
地理
地価
住宅地の地価は、
2014年の
公示地価によれば、大穴南1-12-24の地点で1平方メートルあたり8万5200円となっています。
大穴の
地名は、1889年の
町村制施行時には
千葉郡豊富村の
大字でした。その後、1954年に
船橋市に編入され、1955年には
大字大穴から大穴町に改称されました。1985年の
住居表示実施により、地区の大部分は「大穴南1〜5
丁目」「大穴北1〜8
丁目」となりましたが、一部は
住居表示未実施地区として大穴町が残っています。
地名の由来には諸説ありますが、有力なのは以下の通りです。
水の湧き出る大穴説: 古和釜に「小穴」という地名があり、当時の地形から小穴を起源とする説が有力です。
他の説としては、金や砂鉄を探して掘られた大穴、崖にある大きな横穴というものもあります。
地誌
大穴町や大穴南のあたりは、かつて「海老ガ作」と呼ばれていました。これは1950年代の地図にも記録されています。現在の大穴北には、三咲川沿いに「大穴」という細長い集落がありました。川沿いには田んぼが多く、周辺は針葉樹で覆われていました。
現在は住宅地が多いですが、田畑や果樹園(特に梨)も残っています。
大穴北は、江戸時代後期に女流俳人として活躍した斎藤その女の出身地です。
主な出来事
1978年1月7日には、大穴郵便局に強盗が押し入り、1,135,000円が奪われる事件が発生しました。
大穴北
現行行政地名は大穴北一丁目から大穴北八丁目です。東部には水田が広がり、西部は住宅地となっています。最寄駅は新京成電鉄新京成線の三咲駅で、郵便番号は274-0068です。
世帯数:記載なし
人口:記載なし
小・中学校の学区
記載なし
施設
1
丁目:
船橋市立大穴北小学校、高根台住宅
2丁目:大穴県営住宅
7
丁目:北船橋給水場
大穴南
現行行政
地名は大穴南一
丁目から大穴南五
丁目です。住宅の割合が高いですが、空き地も目立っています。最寄駅は
新京成電鉄新京成線の
三咲駅、滝不動駅、高根公団駅で、郵便番号は274-0067です。
世帯数:記載なし
人口:記載なし
小・中学校の学区
記載なし
施設
1丁目:船橋大穴郵便局
2
丁目:
船橋市立大穴小学校
3丁目:船橋市立大穴中学校、すずみ幼稚園
大穴町
1985年の住居表示実施時に、大穴南1〜5丁目と大穴北1〜8丁目に編入されなかった地域です。空き地が目立ちます。最寄駅は新京成電鉄新京成線の滝不動駅と高根公団駅で、郵便番号は274-0066です。
世帯数:記載なし
人口:記載なし
小・中学校の学区
記載なし
施設
大穴多目的運動広場(閉鎖された
船橋市民プール跡地に作られた)
河川
木戸川
三咲川
大穴川
参考文献
『ふるさとの
地名(改訂版)』
船橋市史談会、平成14年1月21日発行
*
国土地理院発行25000分の1
地形図「習志野」(明治36年
測量、昭和27年修正
測量、昭和29年7月25日印刷、同年7月30日発行)