大胆MAP

番組概要

『大胆MAP』（だいたんマップ）は、2007年から2009年にかけてテレビ朝日で放送されていたバラエティ番組です。この番組は、前身となる『快感MAP』から派生したもので、元々は2006年に始まった『ネオネオバラエティ』の月曜版から発展しました。

番組の形式

番組では、コーディネーターと呼ばれる準レギュラーが特定のテーマに基づいた地図を作成し、それに掲載されるべく様々な場所や人物を取材する様子が放送されました。その取材の過程を記録したVTRがスタジオでプレゼンテーションされ、取材をしなかったコーディネーターがこれを見守るという形式が採られていました。2007年4月からは不定期で放送が開始され、視聴者からの人気を博しました。

番組の変更点

『快感MAP』との違いとして、『大胆MAP』では取材を担当する出演者はコーディネーターではなく調査員と名乗り、取材内容が審査されることで「保存」または「削除」が決まる点が挙げられます。特に注目すべき回は、2007年9月に放送されたアニメ声優をテーマにした特別番組で、高視聴率を記録しました。その成功を受け、2008年からはゴールデンタイムに進出することとなりました。

視聴率の変遷

初回放送は2時間スペシャルで、アニメ声優や興味深い仕事の調査をテーマとして取り上げ、まずまずの視聴率を得ました。しかし、その後は視聴率が低下していき、特に2008年の12月に放送された回は非常に低い視聴率を記録しました。結局、番組は2009年に打ち切りが決定されました。

企画の変化

2008年からは若干の企画変更が行われ、特に顔出し交渉では新しい試みが増え、アニメキャラクターの紹介や様々な職業についての年収調査が行われました。このような企画の変更によって、かつてのコンセプトから次第に脱却していった印象があります。特に、深夜放送での国際的な視点からのアニメの特集が少なくなり、より一般向けの内容に移行していきました。

出演者

MCとしては久本雅美が司会を務め、濱口優とタカアンドトシが調査員として参加していました。また、他にも西川史子や竹山隆範など多彩な顔ぶれが揃い、視聴者に親しまれました。ナレーションは垂木勉が担当しました。全ての構成スタッフ、プロデューサー陣は、番組を通じてその高いクオリティを支えていました。

問題点

この番組のランキングは、視聴者の意見ではなくゲストの事前アンケートに基づいて設定されることが多かったため、視聴者からは意見が反映されていないと批判されることもありました。また、取材拒否やスケジュールの問題により、意図していた顔出しが行えなかった声優もいて、当初のサブタイトルの意図が十分に実現されないこともありました。このような過程で生じたトラブルや、調査員の取材姿勢についての批判が巻き起こるなど、番組制作には様々な課題が残りました。

最後に

『大胆MAP』は、そのユニークなテーマや形式で多くの視聴者の支持を集めた一方で、時間の経過と共に時代のニーズに合わなくなる面もあり、最終的には終了を余儀なくされました。それでも、バラエティ番組としての試みや挑戦は、多くのファンたちの記憶に残ることとなりました。

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