大谷中学校・高等学校 (京都府)

大谷中学校・高等学校の概要

大谷中学校・高等学校は、京都府京都市東山区今熊野池田町にある私立の学校で、真宗大谷学園によって運営されています。校名は東本願寺に由来し、同派の信仰を基にした教育を行っています。1875年に創立し、長い歴史の中で様々な変遷を経て現在の形に至っています。

沿革

学校の歴史は1875年に始まり、当初は高倉六条に「京都府下小教校」として設立されました。その後、財政困難を抱える府の援助を受けて1888年には「京都府尋常中学校」として整備され、初代校長には名高い清沢満之が迎えられました。1893年に「大谷尋常中学校」と名を改めて再出発し、その後も移転や名称変更を経て、1923年には一般生徒にも門戸を開く形で大谷中学校へと改編されました。

1947年までには新制の大谷中学校と高等学校が設立され、さらに教育課程の拡充や各種制度の導入が進みました。また、1984年には創立110周年を迎えたことを機に、学校施設として温水プールや食堂、研修道場が完成しています。最近の年では2019年に新体育館（智身館）の工事が始まり、2020年には竣工を迎えています。2025年には創立150周年を記念する式典が予定されています。

学校理念

大谷中学校・高等学校の教育理念は「樹心」で、これは「人と成る」という意味が込められています。生徒は、いのちを大切にし、自身を見つめ直しながら友と共に歩むことが求められます。この理念は、個々の成長を促す基本的な考え方を示しており、学校全体がこの目標に向かって日々努力しています。

校訓

学校の校訓は「真理を尊重せよ」「義務を果遂せよ」「相互に敬愛せよ」「不断に精進せよ」という4つの教えで構成されています。これにより、学問に対する姿勢や生徒同士の関係性が重視されています。

学科とコース

中学校では、バタビアコースのマスターJrクラスやコアJrクラスといった高度な進学を目指すクラスが設置されています。高校では、同様にバタビアコースマスタークラス、コアクラス、さらにはグローバルクラスが用意され、自分の目標に合った学びができる環境が整備されています。また、インテグラルコースもあり、学問を通じて現役での大学進学を支援しています。

制服について

2022年4月には男女ともに制服がリニューアルされ、両者共通の仕様が導入されました。男子は詰襟からブレザーに変更され、女子も同様にブレザーを採用しスカートとスラックスから選択が可能になっています。正装のスタイルが整備され、幅広い選択肢が用意されています。

部活動と著名な出身者

多種多様な部活動が存在し、生徒たちはスポーツや文化活動に力を注いでいます。卒業生には著名な仏教者や政治家、芸能人、スポーツ選手が多数おり、教育機関としての影響力を持っています。

交通アクセス

アクセスは、京阪電気鉄道京阪本線の東福寺駅から徒歩約5分で、JR奈良線からも近距離です。周辺には市営バスの今熊野停留所もあり、便利なロケーションに位置しています。これらの要素が揃い、大谷中学校・高等学校は多くの生徒たちに愛され続ける学びの場となっています。

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