大谷渡

大谷渡

大谷渡（おおや わたる、1949年12月 - ）は、日本の日本史学者であり、専門は日本近代史・現代史です。関西大学文学部教授を務めています。奈良県出身。

略歴

1972年に関西大学文学部史学科を卒業後、1974年に同大学院文学研究科修士課程を修了しました。1992年には「教派神道と近代日本 -天理教の史的考察-」と題する論文で関西大学から文学博士号を授与されました。その後、関西大学文学部助教授を経て教授に就任しました。

研究内容

大谷渡教授は、日本近代史・現代史を専門とし、特に以下のテーマに関する研究を行っています。

教派神道：天理教などの教派神道が近代日本社会に与えた影響について、歴史的な視点から考察しています。
女性史：管野スガ、石上露子、北村兼子といった、近代日本の女性たちの生き方や社会活動について研究しています。
地域史：大阪河内地域（東大阪・松原・富田林）の近代における変貌を、歴史地理的な視点から分析しています。
日本と台湾の関係史：日本統治時代の台湾や、戦後の台湾における日本人の足跡について、多角的な視点から研究しています。

著作

大谷渡教授は、数多くの著作を発表しています。主な著作は以下の通りです。

単著

『管野スガと石上露子』東方出版、1989年
『教派神道と近代日本―天理教の史的考察』東方出版、1992年
『天理教の史的研究』東方出版、1996年
『北村兼子―炎のジャーナリスト』東方出版、1999年
『大阪河内の近代―東大阪・松原・富田林の変貌』東方出版、2002年
『台湾と日本―激動の時代を生きた人びと』東方出版、2008年
『看護婦たちの南方戦線 帝国の落日を背負って』東方出版、2011年
『台湾の戦後日本 敗戦を越えて生きた人びと』東方出版、2015年

編著

『石上露子全集』東方出版、1998年
『大阪の近代 大都市の息づかい』編著 東方出版 2013


大谷渡教授の研究は、日本近代史・現代史における重要なテーマを扱っており、学術界に大きな貢献をしています。特に、教派神道と近代社会の関係、女性史、地域史、日本と台湾の関係史といった分野において、独自の視点と綿密な調査に基づいた研究成果を発表しています。これらの研究は、近代日本の社会構造や文化、人々の生活を理解する上で、貴重な資料となっています。

外部リンク

* 関西大学

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