大逆手

大逆手（おおさかて）は、相撲における決まり手の一つです。この技は、相手の肩越しに上手からまわしを取り、その取った手を使って相手を投げるという特徴があります。投げる際に、自分の体を反らさない点が重要なポイントです。

この決まり手は、比較的最近になって制定されたもので、2000年12月に正式な決まり手として追加されました。新しい技であるため、過去の相撲の歴史の中ではあまり見られなかった技と言えるでしょう。

決まり手として制定されて以降、幕内ではこれまでに3度の記録があります。

2005年11月場所中日：安美錦が高見盛に
2010年1月場所14日目：把瑠都が垣添に
2023年11月場所3日目：琴ノ若が明生に

これらの取り組みで、大逆手が決まった瞬間は、いずれも観客を沸かせました。また、十両の取り組みでも1度記録されており、2005年3月場所9日目に千代白鵬が朝乃若に決めています。

大逆手は、力士の技術と力、そしてタイミングが合わさって初めて成功する高度な技と言えるでしょう。相手の体勢を崩し、一瞬の隙を突いて決める必要があるため、使いこなすには熟練した技術が求められます。また、決める際には、自身のバランスを保ちながら相手を投げなければならないため、体幹の強さも重要になります。

相撲の決まり手は、長年の歴史の中で培われてきた技術の集積であり、それぞれに独特の魅力があります。大逆手もその一つとして、今後の相撲界でどのように進化し、使われていくのか注目されます。

関連情報：

相撲
* 大相撲の決まり手一覧

もう一度検索