大都技研

株式会社大都技研：革新的な遊技機メーカー

株式会社大都技研（DAITO GIKEN, INC.）は、日本のパチンコ・パチスロ機メーカーとして、独創的な製品で業界を牽引してきました。特にパチスロ分野では後発ながらも、『吉宗』以降の数々のヒット作により、プレイヤーからの認知度と評価を確立しています。

概要

大都技研のパチスロ機は、そのオリジナリティ溢れるアイデアとシステムで、他社に追随を許さない独自の地位を築いています。『シェイク』、『吉宗』、『押忍!番長』といった代表的な機種は、ゲーム性だけでなく、高品質なサウンドトラックでも高い評価を得ています。『吉宗』や『押忍!番長』のサウンドトラックは実際に発売され、好調なセールスを記録しました。

パチンコ分野への参入は比較的遅く、『CR3年P組薫先生!』で初めて市場に参入しました。当初は苦戦を強いられましたが、2022年に発売された『P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりVer.』が記録的な大ヒットとなり、パチンコメーカーとしての地位を確立しました。その勢いは衰えず、2023年には続編となる『e Re:ゼロから始める異世界生活 season2』がスマパチで登場し、話題を呼んでいます。

歴史

エーアイ時代

大都技研のルーツは、1980年に設立された「エース電研販売」に遡ります。その後、「エーアイ」へと社名を変更し、パチスロ機および周辺機器の製造を開始しました。1986年には初のパチスロ機『ベルアルファ』をリリースしましたが、その名が広く知られるようになったのは2号機以降のことです。

1989年に登場した2号機『ロックンロール』は、パチスロ機として初めてプラスチック製の筐体を採用しました。続く『サファリラリー』（1990年）では、オリンピア製の筐体を使用し、リール絵柄にバッテリーやライトなどのユニークなモチーフを取り入れました。

3号機では、『ハンター』（1991年）で独自筐体を採用し、リール絵柄に動物をモチーフとしましたが、リーチ目が存在しないという異例の仕様が災いし、人気を得るには至りませんでした。その後、『グレートハンター』（1992年）をリリースしましたが、大きな変化はありませんでした。

4号機時代には、オリンピアの筐体を再び採用した『ウイリーチャンプ』（1994年）や、『スパンキーII』（1995年）などの機種を製造し、エーアイとしての歴史を終えました。

大都技研時代

1993年、エーアイは大手パチスロ周辺機器メーカーである「大都販売」の傘下に入り、1997年に「大都技研」へと社名を変更しました。1998年には、大都技研としての初の機種『キャメロットII』をリリースし、新たなスタートを切りました。

当初は大都技研は玄人向けのメーカーとして知られていましたが、2003年に発売された『吉宗』が約26万台を売り上げる大ヒットとなり、一躍人気メーカーとなりました。2005年には、『吉宗』の兄弟機とも言える『押忍!番長』を発売し、これも大ヒットを記録しました。

2008年には、パチンコ機市場への参入を発表し、2009年に『CR3年P組薫先生!!』をリリースしました。2011年には、『秘宝伝〜封じられた女神〜』や『押忍!番長2』といった人気機種の後継機を投入し、大きな反響を呼びました。

DAITOグループ

大都技研は、遊技機の開発・販売を行う大都販売をはじめ、複数の関連会社からなるDAITOグループの一員です。グループ全体で約1000名の従業員を擁し、年間売上高は1200億円を超えます。創業者一族が経営を担い、遊技機事業を中心に多角的なビジネスを展開しています。

まとめ

株式会社大都技研は、パチスロ業界において、常に革新的なアイデアと高品質な製品を提供し続けてきました。その独創的なゲーム性とサウンドは多くのファンを魅了し、業界に大きな影響を与えています。今後の大都技研が、どのような新しい遊技機を開発し、市場を盛り上げていくのか、注目が集まります。

もう一度検索