大野久 (野球)

大野久 - 高校から指導者まで、野球に捧げた人生

大野久氏は、1960年8月15日、茨城県取手市生まれの元プロ野球選手である。高校時代は取手二高で活躍し、夏の甲子園に2年連続出場。東洋大学に進学後は東都大学リーグで優勝を経験、卒業後は日産自動車に入社し、都市対抗野球で優勝を飾るなど、アマチュア時代から高い実力を示した。

プロ野球選手としてのキャリア

1984年のドラフト5位で阪神タイガースに入団。1987年から一軍に定着し、俊足のスイッチヒッターとして活躍した。1988年には、村山実監督の下、中野佐資、和田豊と共に「少年隊」と呼ばれ、チームの中心選手として活躍。同年には、規定打席にも到達し、中堅手のレギュラーを獲得した。1989年には打率.303を記録するなど、活躍は続いたが、1990年オフに福岡ダイエーホークスへトレードされた。

ダイエーでは1991年に盗塁王を獲得するなど、チャンスメーカーとして活躍を見せたものの、その後は打撃不振に悩まされ、1994年には一軍出場なしに終わった。同年オフに自由契約となり、中日ドラゴンズにテスト入団するも、1995年限りで現役を引退した。プロ野球選手として、阪神、ダイエー、中日とユニフォームを着替え、様々な経験を積んだ。

引退後から現在までの指導者としての歩み

引退後は、中日ドラゴンズで二軍外野守備走塁コーチを務めた後、中央学院大学へ入学して教職資格を取得。東洋大学牛久高校で社会科教員として勤務し、その後は同校の野球部監督として2003年から2013年までチームを率いた。

指導者としての活動は日本にとどまらず、2014年にはオーストラリアへ渡り、オーストラリア野球連盟主催の15歳以下、18歳以下オーストラリア代表コーチを務めるなど国際的な舞台でも活躍。ロビーナ高等学校野球科コーチも兼任し、日本のヤングリーグ全日本少年公式野球連盟技術顧問、侍ジャパンU-15コーチなども歴任している。さらに、アメリカ独立リーグニュージャージー・ジャッカルズのアシスタントコーチも経験した。

2018年からは大阪市教育委員会部活動指導員として活動し、指導者としてのキャリアを継続している。

大野久氏の野球人生

大野久氏の野球人生は、高校、大学、社会人、そしてプロと、常に高いレベルで戦い続けたキャリアである。選手としては俊足とスイッチヒッターという持ち味を生かし、華麗なプレーでファンを魅了した。引退後も指導者として、日本のみならず海外でも幅広く活躍し、後進の育成に尽力している。その経験と実績は、日本の野球界に大きな貢献を果たしていると言えるだろう。長年に渡り、野球界に携わり、指導者としても高い評価を得ている大野久氏の今後の活躍にも期待したい。

詳細情報

年度別打撃成績
タイトル：盗塁王（1991年）
初出場、初安打、初本塁打などの記録
外野手レンジファクター（RF/G）1位（1988年、1991年）
1試合4二塁打（1992年）
背番号：33、2、40、89

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