大野方栄

大野方栄：CMソングの女王、その多彩な音楽世界

大野方栄は、東京都出身の歌手であり、「CMソングの女王」として広く知られています。その歌声は、数多くのCMソングを通じて、私たちの生活に彩りを与えてきました。ニッスイのちくわ、ムーニー（紙おむつ）、すかいらーく、伊勢丹テーマソングなど、誰もが一度は耳にしたことのあるCMソングを数多く歌っています。ファーストアルバム『MASAE A LA MODE』のライナーノーツには、「800曲以上のCMソングを歌う」と記されており、その実績はまさに圧倒的です。

多岐にわたる音楽活動

CMソング以外にも、TVドラマ『おもいっきり探偵団 覇悪怒組』のオープニングテーマ「摩天楼のヒーロー」などのテレビ主題歌、ムーンライダーズやキミドリ、SONS OF NICE YOUNG(クボタタケシ+カワナベヒロシ)など多くのバンドのバックコーラス、ナレーターとしても活躍しています。その歌声は、ジャンルを超えて様々な音楽に溶け込み、作品に深みを与えています。

音楽への目覚めとデビュー

大野方栄は、会社経営者の娘として東京で生まれ育ちました。幼少期からピアノを習い、音楽に親しんで育ちます。日本女子大学附属高等学校2年生のとき、荒井由実のライブを聴きに行ったことがきっかけで、ユイ音楽工房クラウンレコード主催のシンガーソングライターコンテストに応募し入賞。これを機に、歌手の道へと進みます。日本女子大学文学部国文科に入学してからも、学生生活と並行して音楽活動を続けました。

1983年8月24日には、デビューアルバム『MASAE A LA MODE』をアルファレコードからリリース。当時同じくアルファレコードに所属していたカシオペアの参加も話題となりました。同アルバムB面1曲目に収録されている「Eccentric Person,Come Back To Me」は、1983年4月から6月までTBS系列で放送されていたバラエティ番組、「TVジョーカーズ笑」のエンディングテーマとして使用され、大きな話題を呼びました。また、1983年7月28日放送の「タモリのオールナイトニッポン」にゲスト出演し、同アルバムから「Eccentric Person,Come Back To Me」と「さよならの風景」の2曲をオンエア。同日のオンエアでは、アルバムのライナーノーツにて彼女を絶賛していた漫画家の赤塚不二夫も本人と共にゲスト出演しています。アルバムライナーノーツ内では林真理子、大野雄二、土屋茶々丸（ニッポン放送制作部）、松下佳男（音楽誌『ADLIB』編集長)、内藤遊人（音楽誌『ジャズライフ』編集長）らも賞賛のコメントを寄せていました。

29年ぶりのアルバムリリース

2012年9月12日には、29年ぶりとなるアルバムを2枚同時に発表し、ファンを驚かせました。その後も、精力的にアルバムをリリースし、自身の音楽世界を追求し続けています。

ディスコグラフィー

MASAE A LA MODE（1983年）
うるとら（2012年）
First Class（2012年）
聚楽（2013年）
Brasil（2014年）
Pandora（2014年）
SEVEN（2016年）
ちゃぱら（2017年）
* 蓬莱（2022年）

大野方栄は、CMソングの女王としてだけでなく、様々なジャンルの音楽に挑戦し、その才能を発揮し続けています。今後の活躍にも目が離せません。

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