大間仁

大間仁（だいま じん）

大間仁は、新沢基栄の漫画作品『3年奇面組』とその続編『ハイスクール!奇面組』に登場するキャラクターであり、通称「えびすの仁」と呼ばれています。彼の声を担当するのは声優の龍田直樹です。仁は奇面組のメンバーであり、いつも右端にいることが特徴です。

プロフィール

仁は昭和40年に生まれ、血液型はB型です。身長は約175cm、体重は60kgであり、実は中学校で2度も留年を経験しているため、高校に進学する際には17歳という年齢でした。

性格と特徴

仁の一人称は「僕」で、時には気分次第で「俺」と言うこともあります。彼のあだ名の「えびす」は、彼のいつも笑顔の絶えない表情と、福耳に由来しています。性格は非常に温厚で柔和、のんびり屋なため、一日を寝て過ごすこともしばしば。怠け者な彼は、自室が散らかり放題で、時には「留年したっていい」と言い放つこともあるほどです。

彼は異常なまでの食欲を持ち、朝食ではなんと10合のご飯を平らげることができます。授業中に居眠りすることが多く、4限の授業終了のチャイムが鳴るとすぐに目を覚まし、昼食に取り掛かる姿は常連です。「得意科目は給食」と自ら口にするほど、給食に関しては強いこだわりを持っています。

仁は普段は温和ですが、食べ物に関しては非常に執着があり、特に空腹を極限まで感じると周囲のものが食べ物に見えてしまうこともあります。そのため、意図せずに七味を瓶ごと食べてしまったこともあるのですが、極端に不味い料理には弱いようで、特に不味さに耐えかねて嘔吐してしまった過去もあります。

力強い友情と特技

仁はその温厚な性格ゆえに、クラスメートの淵乃屋麻衣が入院している時には、彼女を気遣う様子も見せました。また、彼は強運の持ち主で、自動販売機のくじ引きでは連続して当たりを引くこともありました。

また、特技の一つとして物真似があり、菅原洋一のモノマネや青島幸男の意地悪ばあさんのモノマネを披露するシーンも見られます。彼の運動神経は必ずしも秀でているわけではなく、野球部での試合では目立つことは少なかったですが、アニメ版では満塁ホームランを放つ場面が描かれています。

仁と出瀬潔との関係は、結成前はあまり良くなかったものの、後に親友として行動を共にするようになりました。潔は毎朝大間家に立ち寄り、仁を起こして登校する役割を担っています。奇面組のニューリーダー選抜の際には、寝ているばかりの仁の姿が印象的で、選抜はすぐに取りやめになったエピソードもあります。

現在と家族の背景

仁は高校卒業後、食に対する情熱から調理師専門学校に進学しましたが、わずか3日で退職する羽目に。それでも、実家のケーキ店を継ぐ運命が待っています。

仁の家族には父の大間九と母の大間時代がいます。父は温和な性格で、息子の性格を見て「誰に似たのか」と嘆く一方、母も息子の特異な食習慣から面白おかしい場面を提供しています。祖父の大間翁は、更にぐうたらな性格で、仁よりも遅い行動で周囲を困惑させます。

番外編での活躍

仁のキャラクターは番外編でも展開され、刑事編では「ゴハン」と名乗り、食事を得ることを生き甲斐にする刑事として描かれています。他にも、宇宙防衛組織に所属したりと、さまざまな役割に挑んでいます。

人気投票とファンの声

キャラクター人気投票では、仁は男性キャラクターの中で7位、総合で15位にランクインしたこともあり、支持を集めています。また、アニメ主題歌を担当した高井麻巳子も仁を「一番好きなキャラクター」と語り、彼の魅力を語っています。

このように、大間仁はそのユーモアあふれるキャラクターとして、多くのファンに愛され続けている存在です。

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