大阪ストラット・パートII

ウルフルズの7枚目のシングルとして1995年5月21日にリリースされた「大阪ストラット・パートII」は、単なるカバーソングの枠を超えた、ウルフルズならではの遊び心と大阪への愛情が詰まった作品です。

原曲は大瀧詠一のアルバム『NIAGARA MOON』に収録されている「福生ストラット Part2」。ウルフルズは、この名曲を大胆にアレンジし、歌詞に登場する固有名詞を大阪にまつわるものに置き換えました。さらに、ICEの宮内和之を彷彿とさせる人物が登場する1人コント仕立てのラップを挿入するなど、オリジナリティ溢れるカバーに仕上げています。

ミュージック・ビデオは、竹内鉄郎の演出により大阪ミナミで撮影されました。トータス松本が1人6役を演じるラップシーンは、コミカルでありながらも高い演技力に圧倒されます。また、ウルフルケイスケが大阪城天守をバックに披露するギターソロは、大阪の街並みとロックサウンドの融合が印象的です。

「大阪ストラット」には、実はパート1が存在します。パートIIの発表後、未発表音源として一部歌詞が異なる「大阪ストラット（パート1）」が、ウルフルズのアルバム「バンザイ 〜10th Anniversary Edition〜」に収録されました。このパート1を聴くことで、「大阪ストラット」の世界観をより深く理解することができます。

シングルには、以下の3曲が収録されています。

1. 大阪ストラット (SINGLE VERSION)
作詞・作曲：大瀧詠一　編曲：ウルフルズ、伊藤銀次
2. 大阪ストラット (INSTRUMENTAL VERSION)
作詞・作曲：大瀧詠一　編曲：ウルフルズ、伊藤銀次
3. 大阪ストラット ("BLACKSMITH" REMIX VERSION)
* 作詞・作曲：大瀧詠一　編曲：ウルフルズ、伊藤銀次

「大阪ストラット・パートII」は、讀賣テレビ放送の番組「大阪ほんわかテレビ」のオープニングテーマとしても使用され、お茶の間にも広く浸透しました。

ウルフルズ - 大阪ストラット - YouTube

この曲は、ウルフルズの代表作の一つとして、現在も多くのファンに愛され続けています。大阪への愛、音楽への情熱、そしてユーモアが詰まった「大阪ストラット・パートII」は、聴く人を笑顔にする、まさにウルフルズならではの魅力が凝縮された一曲と言えるでしょう。

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