大阪中之島ビル

大阪中之島ビル

大阪中之島ビル（おおさかなかのしまビル）は、大阪府大阪市北区に所在する、中之島エリアに建つオフィスを中心とした高層ビルである。

概要

当ビルは、大阪を代表するビジネス街である中之島の中心部に位置しており、特に日本銀行大阪支店のすぐ西隣という、その地理的重要性が際立つ立地にある。周辺には、大阪市の行政機関が集まる大阪市役所や、大阪の主要な交通結節点の一つであるOsaka Metro御堂筋線淀屋橋駅が近接しており、これらの要素が複合的に作用することで、大阪経済の中心地である淀屋橋エリアから極めて近いという、高い利便性とビジネス上の優位性を享受できる場所に立地している。

歴史

大阪中之島ビルは、かつて大手総合商社であったニチメン株式会社の本社が置かれていた建物として知られている。そのため、建設当初やニチメンの本社時代には、その名から「ニチメンビル」という通称で広く認識されていた時期がある。ニチメンが双日株式会社と合併した後も、2010年頃までは双日グループの企業が主なテナントとして入居していた時期があった。

その後の所有権の変遷においては、不動産投資法人であるアクティビア・プロパティーズ投資法人が、当ビルの信託受益権を取得したことが重要な出来事である。同投資法人は、まず2013年1月25日に、ビルの信託受益権の準共有持分にあたる50%を、取得価格52億5千万円で取得した。さらにその後、2014年12月19日には、残りの50%の準共有持分を58億5千万円で追加取得しており、これにより当ビルの主要な受益権を段階的に取得し、現在に至る。これは、当ビルが安定した収益を生む不動産として、投資対象としての評価が高いことを示している。

主なテナント

現在、大阪中之島ビルには、多岐にわたる業種の企業や組織がテナントとして入居している。代表的なテナントは以下の通りである。

東京海上日動あんしん生命保険株式会社 大阪支社 大阪中之島支社
株式会社日刊自動車新聞社 関西支社
都築電気株式会社 大阪支店
株式会社電通アイソバー 関西支社
大阪湾広域臨海環境整備センター
株式会社富士通エフ・アイ・ピー 関西支社
ラサ商事株式会社 大阪支店
アクセンチュア株式会社 関西オフィス
一般財団法人 関西観光本部
中之島法律事務所

これらのテナント構成からは、当ビルが金融、メディア、IT、公共機関、サービス業など、幅広い分野のビジネス活動の拠点となっていることがうかがえる。

関連情報

大阪中之島ビルと同様に、かつてニチメン株式会社によって開発に携わられたビルとして、大阪市中央区の御堂筋沿いに位置する御堂筋MTRビルが挙げられる（旧称はNMプラザ御堂筋）。これらのビルは、大阪におけるニチメンの企業活動や開発事業の足跡を示すものとして関連付けて語られることがある。

当ビルの現在の運用状況や詳細情報については、運用主体であるアクティビア・プロパティーズ投資法人の公式ウェブサイト上で公開されているポートフォリオ一覧のページにて参照することが可能である。

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