大阪公立大学工業高等専門学校

大阪公立大学工業高等専門学校

大阪公立大学工業高等専門学校（英称: Osaka Metropolitan University College of Technology）は、大阪府寝屋川市幸町に位置する公立の高等専門学校です。一般に「大阪公立大高専」や「公大高専」と呼ばれていますが、かつて同市には私立の大阪工業高等専門学校が存在していたため、「大阪高専」とは呼ばれません。

設立の沿革

この学校は1963年に設立され、元々は大阪府立大学工業短期大学部から発展した教育機関です。2011年には大阪府から大阪府立大学に移管され、新たに名称が変更されました。また、その後2019年には公立大学法人大阪が誕生し、同校がその傘下に入りました。

歴史的な沿革を振り返ると、1962年12月に大阪府立高等専門学校条例が交付され、その翌日には機械工学科および電気工学科の設置が認可されました。そして1963年4月には第1回入学式が行われ、初代校長に就任した柴林穂のもと、学校はスタートを切りました。1979年には第3代校長が就任し、その後も数回の校長交代を経て、現在に至ります。

学科案内

2022年以降の入学生からは、ひとつの学科内で4つのコースが運営されています。具体的には、総合工学システム学科において、エネルギー機械コース、プロダクトデザインコース、エレクトロニクスコース、知能情報コースが設けられています。これにより、学生は専門性を深めながら技術を学ぶことができます。

かつての学科編成では、物質化学コースや環境都市システムコースなどがありましたが、現在は新たなコース設置によって、技術教育の幅が広がっています。また、専攻科も設置されており、学士課程としての教育も行われていますが、2024年度に入学生の募集は停止される見込みです。

学生活動と部活動

大阪公立大学工業高等専門学校では、学生の多様な興味に対応するため、部活動が充実しています。運動部にはアーチェリー、柔道、サッカー、硬式野球など多種多様な活動があり、文化部もまた、写真部や茶道部、プログラミング研究会といった多彩な選択肢があります。これらの部活動は学生同士の交流や技術向上の一助となっています。

著名な出身者

この学校からは多くの著名な出身者が輩出されています。俳優の國村隼や小説家の秋口ぎぐる、元プロ野球選手の長田博幸など、様々な分野で活躍している人々がいます。

今後の展望

2027年には大阪府堺市に新たなキャンパスを開設する予定であり、これにより更なる教育環境の改善と学生募集の拡大を目指しています。また、大学との連携を強化し、地域社会とのより深い結びつきを図ることも重要な課題です。

このように、大阪公立大学工業高等専門学校は、長い歴史とともに教育の質を高める努力を続けており、地域の技術者育成の拠点としての役割を果たしています。

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