大阪南消防組合

大阪南消防組合の概要

大阪南消防組合（おおさかみなみしょうぼうくみあい）は、大阪府南河内地域に位置する8つの市町村から構成された消防組織です。設立当初の名称は柏原羽曳野藤井寺消防組合であり、2024年より大阪南消防組合への改称が予定されています。この組合の消防本部名は「大阪南消防局」と呼ばれています。

組織を構成する市町村には、柏原市、羽曳野市、藤井寺市、富田林市、河内長野市、太子町、河南町、そして千早赤阪村が含まれ、対象エリアは約287平方キロメートルに及びます。この消防組合は、大阪府内で最も広いエリアをカバーし、人員についても大阪市消防局、堺市消防局、枚方寝屋川消防組合に次ぐ第4位となっています。

沿革

大阪南消防組合は1963年10月1日に柏原羽曳野美陵消防組合としてスタートし、その後、美陵町が市制を施行したことに伴い1966年に名称を柏原羽曳野藤井寺消防組合に変更しました。2016年4月には、より高度な救助活動を行なうための高度救助隊が設立されました。

2024年1月には現在の名称である大阪南消防組合に変更され、同年4月からは富田林市、河内長野市、太子町、河南町、千早赤阪村の新たな5市町村が加入し、組織の業務が一層拡大します。

組織体制

大阪南消防組合は、大阪南消防局のもとに様々な部署が存在しています。具体的な構成は以下の通りです。

• - 総務部
• - 警防部
• - 柏羽藤消防署：藤井寺市青山3-613-8
• - 藤井寺分署：藤井寺市国府1-1-8
• - 柏原分署：柏原市河原町1-90（2019年に昇格）
• - 国分出張所：柏原市国分本町2-5-5
• - 羽曳野出張所：羽曳野市羽曳が丘4-14-8
• - 高鷲出張所：羽曳野市島泉8-8-2
• - 富田林消防署：富田林市甲田1-7-1
• - 金剛出張所：富田林市高辺台2-1
• - 河南出張所：河南町白木1279-1
• - 太子出張所：太子町山田88
• - 千早赤阪出張所：千早赤阪村東阪77-1
• - 河内長野消防署：河内長野市小山田町1663-3
• - 千代田出張所：河内長野市木戸1丁目23-5
• - 南花台出張所：河内長野市南花台8丁目4-3

これらの各署はそれぞれの地区において市民の安全を守るため、迅速かつ効果的に対応しています。

特徴と活動

組合の通称「柏羽藤（かしはふじ）」は、その本部名が長いことから親しまれています。特に藤井寺分署は、発足当初からの消防本部であることから、歴史的な意義を持ちます。毎年行われる南大阪駅伝では、一般の部で何度も優勝を果たしています。

さらに、藤井寺市の元市長井関和彦氏は、当組合の第四代消防長を務めました。また、消防活動においても、広域消防の特徴を活かし、地域の特性を考慮した救助訓練や大会での成果を上げています。東日本大震災や熊本地震の際には、緊急消防援助隊を派遣し、全国的に被災地支援にも貢猶しています。

車両と設備

大阪南消防組合は、様々な車両を所有し、迅速かつ効率的な救助活動を支援しています。消防ポンプ車や水槽付きポンプ車、高規格救急車、救助工作車など多種多様な車両が揃えられています。特に高規格救急車については、2023年1月に再び増加させることで、より多くの市民の応急対応が可能となっています。

このように、大阪南消防組合は地域社会の安全を守るための重要な役割を果たしており、今後も信頼される消防機関としての活動を続けていくことでしょう。

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