大阪堂島浜タワー

大阪堂島浜タワー

大阪市北区、御堂筋に面した堂島浜エリアにそびえる大阪堂島浜タワーは、2024年4月に完成した新しい超高層複合ビルです。この建物は、かつて同地に立っていた大阪三菱ビルディングの跡地を利用した大規模な都市再生プロジェクトから生まれました。

開発事業は、「オーエム４特定目的会社」が中心となって進められました。この特定目的会社には、三菱地所株式会社、三菱商事都市開発株式会社、積水ハウス株式会社、そして三菱HCキャピタル株式会社の子会社である三菱HCキャピタルリアルティ株式会社が出資しています。開発の道のりは、旧大阪三菱ビルディングが2020年2月に特定目的会社へ譲渡され、その後に解体工事が始まったことに始まります。同年4月17日には、地域の発展を促進するための大阪都市計画都市再生特別地区（堂島浜一丁目地区）として指定され、計画の実現に向けた動きが加速しました。開発を担う各社は、2021年1月25日に建て替え計画の概要を発表。同年10月に建設工事が始まり、予定通り2024年4月に竣工を迎えました。この開発に伴い、都市再生特別地区の計画に基づき、近隣の堂島公園の改良や、堂島浜船着き場の整備も実施され、周辺地域の魅力向上にも貢献しています。

ビル内部は、様々な機能を持つ複合施設として構成されています。

1階から3階までの低層部には、生活を彩る商業施設に加え、人間ドックや健康診断といった医療サービスを提供する施設が入居しています。
4階から15階までの中層部は、ビジネスの中核となる広大なオフィスフロアです。総貸付面積は約6,870坪に達し、ワンフロアあたり約530坪という広々とした空間が確保されています。これにより、多様な規模やスタイルの企業に対応できる柔軟性の高いオフィス環境が提供されています。
16階には、どなたでも利用できる観光展望施設「WowUs（ワウアス）」が設けられています。ここからは、大阪の街並みを一望でき、新たな観光スポットとして注目を集めています。
17階から31階までの高層部には、ホテル「カンデオホテルズ大阪 ザ・タワー」が入居しています。このホテルは、運営会社であるカンデオ・ホスピタリティ・マネジメントのフラッグシップホテルとして位置づけられており、合計548室の客室（広さは約24㎡から75㎡）を備えています。2024年7月17日に開業し、大阪を訪れる人々にとって快適な滞在を提供しています。

交通の便も非常に良く、最寄りの京阪中之島線大江橋駅からは徒歩わずか約2分です。さらに、Osaka Metro御堂筋線と京阪本線が利用できる淀屋橋駅からも徒歩約4分と、アクセスしやすい立地条件を備えています。

大阪堂島浜タワーは、旧大阪三菱ビルディングの記憶を受け継ぎながら、オフィス、商業、医療、展望、宿泊といった多様な都市機能を統合した現代的な建築物として、堂島エリアの新たなランドマークとなり、地域の活性化に貢献していくことが期待されています。

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