大阪大学医療技術短期大学部

大阪大学医療技術短期大学部

大阪大学医療技術短期大学部（おおさかだいがくいりょうぎじゅつたんきだいがくぶ、英語: Osaka University College of Bio-Medical Technology）は、1967年から1996年まで大阪府豊中市に存在した国立の短期大学です。大阪大学医学部に併設され、医療技術の専門家育成を目的としていました。通称として、大阪大学関係者の間では「医短（いたん）」または「医技短（いぎたん）」と呼ばれていました。

概要

大阪大学医療技術短期大学部は、高度な医療技術の進歩に対応できる人材を育成するため、既存の大阪大学医学部附属の看護学校、診療エックス線技師学校、衛生検査技師学校を統合・発展させる形で設立されました。大阪大学に併設という形を取りながらも、独立した大学としての側面も持ち合わせていました。

開学から廃止まで

1967年6月に開学し、看護科、診療放射線技術科、衛生技術科の3学科を設置しました。1976年には学科名をそれぞれ看護学科、診療放射線技術学科、衛生技術学科に変更しています。1993年度の入学生を最後に学生募集を停止し、1996年3月31日に正式に廃止されました。

建学の精神

大阪大学の建学の精神に準じます。

教育と研究

学科

• - 看護学科：入学定員80名
• - 診療放射線技術学科：入学定員40名
• - 衛生技術学科：入学定員40名

これらの学科では、それぞれの専門分野における高度な知識と技術を習得するための教育が行われました。

研究

大学では、以下の研究紀要が発行されていました。

• - 『大阪大学医療技術短期大学部研究紀要 人文科学篇』
• - 『大阪大学医療技術短期大学部研究紀要 自然科学・医療科学篇』

また、細胞生物学に関する研究も行われていました。

学生生活

部活動

学生は、文科系および体育系のクラブ活動に参加していました。大阪大学の学生とは異なる独自の活動も行われていましたが、クラブ数は限られていたため、大阪大学のクラブに加入する学生もいました。

学園祭

「イタン」の学園祭は、大学とは別にクラブを中心に模擬店などが開催され、学生たちの活気に満ちていました。

大学関係者と組織

関係者組織

生活協同組合は大学独自のものではなく、大阪大学生活協同組合に加入していました。

大学関係者一覧

歴代の学長は以下の通りです。

• - 岡田實：1967年6月 - 1969年5月
• - 釜洞醇太郎：1969年8月 - 1975年8月
• - 山村雄一：1979年8月 - 1985年8月
• - 熊谷信昭：1985年8月 - 1991年8月
• - 金森順次郎：1991年8月 - 廃止まで

主な出身者

• - 松本光弘：診療放射線技術学科卒業。現在、大阪大学大学院准教授。

施設

キャンパス

短期大学部のキャンパスは、かつて大阪帝国大学医学部付属医院石橋分院があった場所に位置していました。現在の大阪大学豊中キャンパスの最西端にあたり、待兼山の西側斜面一帯がキャンパスでした。現在の大阪大学総合学術博物館（待兼山修学館）は、当時の短期大学部の本館でした。また、阪大坂下の駐輪場付近には、大教室や図書室、食堂などが設けられていました。講義室棟は、待兼山の山頂へと続く途中に設置されていました。大阪大学の一般教養科目が、医短の講義室で開講されることもありました。

対外関係

系列校

• - 大阪大学

卒業後の進路

就職

卒業生の多くは、それぞれの専門知識を活かして医療関係の職に就いたと考えられます。

関連項目

• - 廃止された日本の[[短期大学一覧]]

関連サイト

• - 大阪大学医学部保健学科案内
• - 大阪大学医学部保健学科看護学専攻
• - 大阪大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
• - 大阪大学医学部保健学科検査技術科学専攻

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